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HPCシステムズのエンジニア達による技術ブログ

Tech Blog

DL

NVIDIA GH200 MLベンチマーク公開

NVIDIA GH200 の機械学習ベンチマーク報告書をこちらで公開しました。報告書の中では、NVIDIA H100-PCIEと A6000 を加えた計3種のGPUで、機械学習の学習性能を比較評価しています。 ベンチマーク報告書のダウンロードはこちら >> スペック情報 NVIDIA GH200、NVIDIA H100-PCIE、NVIDIA A6000 のスペック比較表は次のとおりです。 GPU型番 NVIDIA GH200 NVIDIA H100-PCIE NVIDIA A6000 アーキテクチャ Hopper Hopper Amper...
情シス

PuTTYに深刻な脆弱性

弊社のサーバーを使用する場合、直接、ターミナルで使用する場合もあるかとは思いますが、手元のWindowsパソコンやノートから、PuTTYを使用してsshでログインして使用することがあるかと思います。 2024年4月16日、このPuTTYに深刻な脆弱性があるとの報道が出ました。発端は、X(旧twitter)で、以下のようなPyttyに関する深刻な脆弱性に関する報告が出た事のようです。 一番、分り易い記事としては、窓の社さんから、「「PuTTY」に秘密鍵が復元できてしまう深刻な脆弱性 ~「WinSCP」など他ツールにも影響」という記事が出ています。 記事にもあるように、PuT...
計算化学

GRRM20 with Matlantis の適用事例を掲載しました!

HPCシステムズ株式会社、株式会社Preferred Computational Chemistry およびENEOS株式会社が共同開発したGRRM20 with Matlantis。GRRM20 with Matlantisは、Matlantis™上でGRRMを用いることにより、革新的な計算速度で化学反応経路の自動探索を実現します。 この度、ENEOS株式会社から提供された適用事例をWebページにて公開いたしました。 GRRM20 with Matlantisの有用性を示す結果が得られておりますので、是非ご覧ください!
計算化学

当社がビルドしたAmberの特徴

概要 ソースコードで配布されているソフトウェアをコンパイル・リンクして計算機上で問題なく動作可能とする行為を「ビルド」と呼んでいます。 今回、当社がビルドした Amber22 について、 どのようなソフトウェア/機能を組み込んだのか どんなテストを行い、その結果はどうだったのか どんなトラブルがあったのか、どう解決したのか をまとめたページを作成しました。こちらです。 ビルドを通じてお客様の力になります C/C++ や Fortran のソースコードを自分でコンパイルしたことのある方にとっては、「わざわざビルドについて書くことなど何もないのでは?」と思われるか...
計算化学

当社がビルドしたQuantum ESPRESSOの特徴

概要 ソースコードで配布されているソフトウェアをコンパイル・リンクして計算機上で問題なく動作可能とする行為を「ビルド」と呼んでいます。 今回、当社がビルドした Quantum ESPRESSO 7.2 について、 どのようなソフトウェア/機能を組み込んだのか どんなテストを行い、その結果はどうだったのか どんなトラブルがあったのか、どう解決したのか をまとめたページを作成しました。こちらです。 ビルドを通じてお客様の力になります C/C++ や Fortran のソースコードを自分でコンパイルしたことのある方にとっては、「わざわざビルドについて書くことなど何も...
HPC

当社がセットアップするRHELの特徴

概要 今回、当社がセットアップしている System Integration Pack(SIP)構成時の RHEL 8系 OSについて、 どのようなソフトウェアを組み込んだのか どのようなOS設定を施しているのか をまとめたページを作成しました。こちらです。 高性能で安定した使いやすいOSを目指して行っていることを記載しております。どうぞご覧ください。
計算化学

当社がビルドしたLAMMPSの特徴

概要 ソースコードで配布されているソフトウェアをコンパイル・リンクして計算機上で問題なく動作可能とする行為を「ビルド」と呼んでいます。 今回、当社がビルドした LAMMPS 2 Aug 2023 update 1 GPU版 について、 どのようなソフトウェア/機能を組み込んだのか どんなテストを行い、その結果はどうだったのか どんなトラブルがあったのか、どう解決したのか をまとめたページを作成しました。こちらです。 ビルドを通じてお客様の力になります C/C++ や Fortran のソースコードを自分でコンパイルしたことのある方にとっては、「わざわざビルドに...
DL

NVIDIA A800 MLベンチマーク公開

NVIDIA A800(40GB Active) の機械学習ベンチマーク報告書をこちらで公開しました。報告書の中では、NVIDIA A100 を加えた計2種のGPUで、機械学習の学習性能を比較評価しています。 ベンチマーク報告書のダウンロードはこちら >> スペック情報 NVIDIA A800、NVIDIA A100 のスペック比較表は次のとおりです。 GPU型番 NVIDIA A800 40GB Active NVIDIA A100 80GB PCIe アーキテクチャ Ampere Ampe...
HPC

SLC採用、高速NVMe™ SSD KIOXIA FL6 レビュー

はじめに 今回、KIOXIA社が横浜に開設したKIOXIA Innovation Labを利用して、SLC(Single Level Cell)を採用した高速NVMe™ SSD、FL6をリモート評価させていただく機会をいただきました。 KIOXIA Innovation Labとは KIOXIA Innovation Labは、KIOXIA社が提供するクラウド型のKIOXIA製品PoC施設です。KIOXIA社の最新SSDや関連技術、ソフトウエアを評価できる環境を利用することが可能です。リモートからVPN接続しWebブラウザだけで利用可能でした。 K...
CTO

Intel OpenVINO™でAIを加速させよう! インストール編

Intel OpenVINO™とは  Intel社が無償で提供する Intel OpenVINO™は、 Intel社製のCPU, Myriad, FPGA などを最適化し、コンピューター・ビジョン、自動音声認識、NLP などのディープラーニング・パフォーマンス向上に寄与します。 ChainerやTensorFlowは学習も推論もできますが、OpenVINOは推論しかできません。 そのため、学習済みモデルを他のフレームワークで作成し、Model OptimizerでOpenVinoが扱える形式に変換する必要があります。  メリット  Intel CPU(GPU)さえあれば良い ...
DL

AMDの新GPU Instinct™ MI300シリーズについて

AMDのAI 向け新GPU製品 Instinct MI300X および Instinct MI300Aの詳細が発表されました。 ネットでは取り上げられなかった 情報も交えて紹介いたします。 ■Instinct MI300Xについて 図1 AMD Instinct MI300X 及び MI300A AMD InstinctMT MI300X は NVIDIA の H100 を凌駕するデータセンタ用の高性能 GPU です。すでに1月のCESの前日基調講演や6月の「Data Center and AI Technology Premiere」で発表されていましたが、今回サンノゼで開催さ...
DL

RTX A5500、RTX 5000 Ada MLベンチマーク公開

NVIDIA RTX A5500 と RTX 5000 Ada の機械学習ベンチマーク報告書をこちらで公開しました。報告書の中では、これらのGPUに NVIDIA A6000 と RTX 4090 を加えた計4種のGPUで、機械学習の学習性能を比較評価しています。 スペック情報 NVIDIA RTX A5500、RTX 5000 Ada、RTX A6000、GeForce RTX 4090 のスペック比較表は次のとおりです。青文字は資料などからの推測値です。 GPU型番 NVIDIA RTX A5500 NVIDIA RTX 5000 Ada ...
DL

NVIDIA L40S MLベンチマーク公開

NVIDIA L40S の機械学習ベンチマーク報告書をこちらで公開しました。報告書の中では、NVIDIA A100 を加えた計2種のGPUで、機械学習の学習性能を比較評価しています。 ベンチマーク報告書のダウンロードはこちら >> スペック情報 NVIDIA L40S、NVIDIA A100 のスペック比較表は次のとおりです。青文字は資料などからの推測値です。 GPU型番 NVIDIA L40S NVIDIA A100 アーキテクチャ Ada Lovelace Ampere ...
HPC

Intel oneAPI 2024 がリリースされました

表題のとおり、intel社が開発・販売している開発用ソフトウェア、Intel oneAPIの新しいVersion、 Intel oneAPI 2024 がリリースされました。 Intel oneAPIは、基本となる Intel oneAPI Base Toolkit に、用途に応じた Toolkit を追加するという構成になっています。本文章では、科学技術計算用アプリケーションを使用されているユーザーに多い、Intel oneAPI Base Toolkitに oneAPI HPC toolkitを加えた環境について話をしていきます。 Intel oneAPI 2023から2024において...
HPC

NVDIA A100搭載水冷静音ワークステーションの検証を始めました。(1)

はじめに 昨今、HPCにおいてはCPU・GPUの演算性能が向上し、それに伴い必要な消費電力も増加しています。これにより、筐体内の熱を効果的に排熱する方法が課題となっています。この課題に対処する一つの方法として、水冷式が注目されており、当社でもデスクサイドに設置可能な水冷式ワークステーション『HPC5000-XSRGPU4TS-LC』の販売を開始しました。 今回は、この装置の外観・内観、およびGPU BurnにおけるGPUの検証結果をご紹介いたします。 スペック情報 プロセッサー 第4世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー (最大TDP 270W) ...
HPC

計算機もウソをつく ~丸め誤差について~

今回、倍精度浮動小数点演算時に発生する丸め誤差についてご報告します。みなさんには当たり前のこととおもいますが、HPC界は新参者の私には新たな発見の連続でした。 ある件で、線形代数演算ライブラリBLAS,LAPACKのことを調べているときに、理化学研究所計算科学研究センタ中田さんが公開されている資料「線形代数演算ライブラリBLAS とLAPACKの基礎と実践 (I) BLAS, LAPACK入門編 」を拝見していました。 この資料の中で、計算機の計算結果が、数学上の計算式と違うことがあるよ、こんなソースだよ、と教えてもらいました。 ある数aにある数bを足して、あ...
計算化学

Schrӧdinger 向けGPUクラスタシステム導入事例

Schrӧdingerでシミュレーションを行っている製薬企業のお客様に、当社の計算機クラスタシステムをご導入いただいた事例を紹介します。 Schrӧdingerは、最近ライセンス契約形態が変わり、GPU単位での課金からCUDAコア単位の課金になりました。そのため、計算手法とライセンスによっては、GPUを1枚そのままで使うよりも、MIGで分割して使ったほうがハードウェアリソース的にも経済的にも効率が良くなります。今回の場合では、   Desmond         → GPUを1枚そのまま   FEP+               → MIGで分割したGPU という運用が最適でした。...
HPC

第4世代 AMD EPYC 97X4 プロセッサー ベンチマーク

ベンチマーク報告書(PDF)のダウンロードはこちらからどうぞ! 概要 2023年6月13日、新コアを採用した第4世代 AMD EPYC™ 97X4 プロセッサー(開発コード名:Bergamo)がリリースされました。開発コード名Genoaの第4世代 AMD EPYC™ プロセッサーと比べると、論理的には「Zen 4」と同じながら物理設計を変更してCPUコアのエリアサイズが縮小されている、従来の4MB/コアから2MB/コアに3次キャッシュが縮小されている、1つのダイに2つのCCXが搭載されそれらがIoD経由で通信される、といった差異があります。この新プロセッサーは元々クラウドのワークロード向け...
計算化学

GRRMチュートリアル2023の参加者を募集しています

最新バージョン23をご好評いただいておりますGRRMについて、基本的な理論や使い方を修得することができるGRRMチュートリアルが今年も量子化学探索研究所主催で開催されます。久しぶりの現地開催となります。GRRMを使ってみたいので、基本的な使い方を学び、アドバンスドな内容にも触れてみたい、といった方に強くお勧めいたします! 開催概要やお申込みにつきましては以下をご参照ください。 GRRMチュートリアル2023 2023年度のGRRMチュートリアルが下記の要領で開催されます。  日時:11月24日(金)10:00-16:30  (受付開始: 9:30)  主催:NPO法人量子化学探索研究...
CTO

第11世代CPU(Z590)&第12世代CPU(Z690)のCPU性能テスト/比較

第12世代Coreプロセッサーについて   第12世代 第11世代 コア構成 高性能コア+高効率コア 高効率コアのみ(Core i5 Kなし以下) 高性能コアのみ コア/スレッド(最大) Core i9 : 16コア/24スレッド Core i7 : 12コア/20スレッド Core i5 K : 10コア/16スレッド Core i5(Kなし) : 6コア/12スレッド Core i3 : 4コア/8スレッド Core i9 : 8コア/16スレッド Core i7 : 8コ...