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HPCシステムズのエンジニア達による技術ブログ

Tech Blog

CPU

CTO

第11世代CPU(Z590)&第12世代CPU(Z690)のCPU性能テスト/比較

第12世代Coreプロセッサーについて   第12世代 第11世代 コア構成 高性能コア+高効率コア 高効率コアのみ(Core i5 Kなし以下) 高性能コアのみ コア/スレッド(最大) Core i9 : 16コア/24スレッド Core i7 : 12コア/20スレッド Core i5 K : 10コア/16スレッド Core i5(Kなし) : 6コア/12スレッド Core i3 : 4コア/8スレッド Core i9 : 8コア/16スレッド Core i7 : 8コ...
計算化学

VASP 6.4.1 : on the fly 機械学習力場

vasp 6.4.1がリリースされましたが、このバージョンで特に強化されているのが、機械学習力場の機能部分です。この機械学習力場を上手く活用すると、大変な計算時間の短縮になるので紹介します。 機械学習力場というと、「力場で計算した結果は信用出来ない」とか、「機械学習ならGPUが必要でしょ?高価なGPUは購入予定が無いので。」といった事を思われるかもしれません。力場の使用に関しては、自分が計算したい系を扱った力場で適切なものを選択するのが大変で、その選定や差異などをチェックするところでとても手間と計算リソースを消費する為、力場で計算する事で省力化可能より手間が大きくなりそうに思えるという事はあ...
HPC

スーパーコンピュータ「富岳」が四冠を取ったので、HPCGを動かしてみた

なんかこう一昔前の動画サイトの題名みたいな感じですね。 スーパーコンピュータ「富岳」が四冠を連続達成です。四冠というと、棋士の藤井さんの方がインターネットサーチエンジンではヒットしてしまうので、勝負飯のお店で「富岳」なんてお店があったのかなんてまとめサイトに載せられそうにも思ったりしますが、まあ、勝負には違いはないので、将棋と外食メニューよりは近いお話です。 この「富岳」の四冠ですが、Linpack(HPL)はあまりに身近で実際に動かす機会も多いのですが、HPCGというのは何でしょう。 このサイトがHPCGのホームページで、現在の最新バージョンは3.1です。このHPCGには色々な特徴...
HPC

第3世代Xeonスケーラブル・プロセッサーベンチマーク

日本時間2021年4月7日、第3世代 Xeon スケーラブル・プロセッサーがリリースされました。 弊社で行ったベンチマーク報告書をこちらからダウンロードいただけます。 実用アプリケーションでのベンチマークで、前世代に比べて実効性能向上が得られていることを定量的に報告しています。 どうぞご覧ください!
HPC

AMD EPYC 7002シリーズ(Rome) ベンチマーク Gaussian

AMD EPYC の最新世代 Rome、7002シリーズプロセッサーについて、ベンチマークを取得しました! ベンチマーク取得したアプリケーションは Gaussian です。 1CPUあたりコア数が最大64、メモリ8チャンネル、AVX2対応、と目を引くスペックですが、これを Xeon Cascade Lake と比べるとどうなるのか!? どうぞご覧ください! ベンチマーク報告書ダウンロードページはこちら
HPC

Compilerの種類、Versionに関する話(その2)

少し間が空いてしまいました。 今回の記事では、引き続き Compiler について書いていきます。 今回の記事は前回からの続きとなりますので、未読の方はぜひこちらをご覧ください。 パフォーマンスが一定以上出るかどうか 前回の記事でも書きましたが、ここで言う、 「パフォーマンスが一定以上出る」 という表現は、 「他のCompilerと比較してパフォーマンスが極端に低くない」 という意味であり、最適(最速)な組み合わせを求めているわけではありません。 特定の Compiler によって、性能が大きく劣化してしまうケースは、 前回述べた、動作そのものが不安定になるケ...
HPC

第2世代IntelXeonスケーラブルプロセッサベンチマーク:Gaussian

Gaussianは量子化学計算のアプリケーションで、この分野においてデファクトスタンダードとなっています。(公式HP) 2018年4月3日時点での最新版は、Gaussian 16 rev.B01 となります。 今回のベンチマーク環境は以下となります。   第2世代環境 (第2世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ) 第1世代環境 (第1世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ) CPU Xeon Platinum 8268 x 2 ( 2.9GHz/24Core ) x 2 Xeon Gold  6154 ( 3.0 GHz/18Core ...
HPC

第2世代IntelXeonスケーラブルプロセッサベンチマーク:VASP

VASPは密度汎関数法による平面波・擬ポテンシャル基底を用いた第一原理電子状態計算プログラムパッケージです。(公式HP) 2018年4月3日時点での最新版は、Version 5.4.4 patch1 ( patch.5.4.4.16052018 ) となります。 今回のベンチマーク環境は以下となります。   第2世代環境 (第2世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ) 第1世代環境 (第1世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ) CPU Xeon Platinum 8268 x 2 ( 2.9GHz/24Core ) x 2 Xeon G...
HPC

第2世代IntelXeonスケーラブルプロセッサベンチマーク:Amber

今回ベンチマークを行うアプリケーションはAmberです。 Amberは生体分子シミュレーション用アプリケーションです。(公式HP) Amber は 有償のSolverと無償のツール群(AmberTools)に分かれており、SolverのビルドにはAmberToolsのビルドも必要になります。 2018年4月3日時点での最新版は、Amber(Solver)、AmberTools 、共にVersion 18となります。 この Amber 18 & AmberTools 18 の組み合わせですが、 インテル🄬 Parallel Studio XE 2018と相性が悪く、ビルド中...
HPC

第2世代IntelXeonスケーラブルプロセッサベンチマーク:HPL

第2世代IntelXeonスケーラブルプロセッサでHPLのベンチマークを行い、第1世代IntelXeonスケーラブルプロセッサと比較した。
HPC

新世代IntelXeonCPUが発表されました

Intel社から新世代Xeonがついに発表されました。社内検証機に搭載されているXeonについて、発表された資料から前世代と比較してみます。
HPC

Intel製次世代Xeon CPU( Cascade Lake )の検証を開始しています

開発名 Cascade Lake と呼ばれる Xeon CPU を搭載した検証機が社内に到着しました。今後検証を開始していきます。
HPC

ARMでHPCチャレンジ

ARM64のWSが評価用に入った訳なんですが、 まずは軽いベンチでも行なおうという事で、HPCチャレンジベンチマークをやってみる事にしました。 HPCチャレンジベンチマークは にある7つのベンチマークを行なってスパコンの性能を調査するベンチマークで、京がHPCチャンレンジ賞を取った事とか、古くは地球シミュレーターでMPIFFTでトップに立った話などを聞き及んだ事があるかと思います。 大型クラスター向けのベンチマークなので、1台のマシンで取っても仕方ない面はあったり、STAR◯◯というベンチマーク結果の説明が少なかったり、結果が盛り難いという難点?があったりはするのですが、複数の視点か...
HPC

ARM for HPC

背景 数百~数千の並列度を有する高密度プロセッサを搭載した、一筐体で2000Wの消費電力を超える計算機が散見されるようになってきました。こうした計算機は、熱の排出と温暖化という側面において環境影響が著しく、その緩和策を提案することは弊社にとって重要な責務であると考えています。 HPC事業部では、科学技術計算アプリケーションの精緻なビルドに日々取り組み、より高速なバイナリを調製する技術を磨いています。しかし、計算機の抜本的な省電力化のためには、こうした取り組みだけでなく、省電力ハードウェアへの積極的な技術資源投資が不可欠です。 昨今、パブリック/プライベートなクラウドのデータセンターをHP...
HPC

HPC向けのARMサーバー到着しました

皆様、はじめまして。 Rinocerosと申します。 HPC向けのアプリケーション検証を担当しております。 さて、この度、本社に以下の筐体が届きました。 2UのARMサーバーです。 THUNDERX2というロゴがある通り、Cavium社の高性能コンピュータ向けARMプロセッサ、ThunderX2が搭載されています。 ARM系列のCPUというと、携帯電話等、小型の電子機器に搭載されているイメージですが、最近では業務用サーバー向けの高性能CPUも開発されています。 2011年に世界1位の性能となり話題になった日本のスーパーコンピュータ、京コンピュータ、についてはご存知の方も多いと思い...