Gaussianは量子化学計算のアプリケーションで、この分野においてデファクトスタンダードとなっています。(公式HP)
2018年4月3日時点での最新版は、Gaussian 16 rev.B01 となります。
今回のベンチマーク環境は以下となります。
第2世代環境 (第2世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ) |
第1世代環境 (第1世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ) |
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CPU | Xeon Platinum 8268 x 2 ( 2.9GHz/24Core ) x 2 | Xeon Gold 6154 ( 3.0 GHz/18Core ) x 2 |
Memory | 192 GB :16 GB( DDR4 2933 MHz ) x 12 | 92 GB :8 GB( DDR4 2666 MHz ) x 12 |
HDD | SATA 1TB HDD x 1 | SATA 1TB HDD x 1 |
OS | CentOS 7.5 | CentOS 7.4 |
Gaussian | Gaussian 16 rev B01 AVX2向けBinary | |
Input | test0397.com |
上記のとおり、今回のベンチマークでは Gaussianパッケージに付属のtest0397インプットを使用しています。
ベンチマーク結果ですが、以下のようになりました。
表中一番右の列は性能比で、第1世代環境の性能を100とした場合の第2世代環境の性能値となります。
Gaussian 16 rev B01 test0397 |
第2世代環境 ( Platinum 6286) |
第1世代環境 ( Gold 6154 ) |
性能比 (第1世代環境=100) |
1node 8core | 297 | 313 | 105.4 |
1node16core | 165 | 174 | 105.5 |
1node32core | 97 | 104 | 107.2 |
今まで取得してきたベンチマーク同様、仕様上のCPU動作周波数が 0.1 GHz 低いにもかかわらず、第2世代環境の方が性能が高い結果が得られました。
並列数によらず第2世代環境の方がコンスタンスに5%程度性能が高い結果となっています。
今まで複数回にわたって、Xeonスケーラブルプロセッサの第1世代と第2世代についてベンチマークを実行してきました。
第2世代Xeonスケーラブルプロセッサ( Xeon Platinum 6286 )は、第1世代 ( Xeon Gold 6154 )に比べてベンチマークで良い結果が見られました。
これは、メモリ動作周波数の改善、TurboBoostによる動作周波数の向上によるものと考えられ、これにより第1世代と第2世代を比べた場合、スペック上のCPU動作周波数が同一でも、後者の方が良い高い性能が得られることが分かりました。
弊社HPにて、Gaussian を含むベンチマーク結果について、測定データを増やした、より詳細な報告書を公開しております。
興味のある方は、こちらのサイトも是非参照ください。