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新世代IntelXeonCPUが発表されました

ついに、Intel社から新世代のXeon が発表されました。
新たに発表されたXeon は”第2世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ”で、
開発段階では ”CascadeLake”という名で知られていたものです。

前世代のインテルXeonスケーラブルプロセッサと比較した場合、
今回発表された新世代Xeonは以下の特徴があります。

  • Optane DC Persistent Memory への対応
  • VNNI ( Vector Neural Network Instruction )命令の追加
  • CPU脆弱性(Meltdown、Spectre )へのハードウェア対応
  • DDR4 2933MHz 動作対応

( 特徴についての詳細な情報は、弊社HPを参照ください。)

今回検証に使用するXeonは、

 

 

 

 

 

と、第2世代インテルXeonスケーラブルプロセッサの中でハイエンドのラインナップである
Platinum から 8268 を使用して行います。
今回発表された新世代Xeonと前世代Xeon について、
Platinum ラインナップのスペックを比較してみると以下の表のようになります。
(表中の ベース動作周波数 とは、非AVX動作周波数 のベース周波数となります。また、L3 cacheの値は、四捨五入して整数の値で記載されている場合もあるようです。)

新世代Xeon 前世代Xeon
型番 Core数 ベース動作周波数 L3 cache 型番 Core数 ベース動作周波数 L3 cache
8280 28 2.7 GHz 38.5 MB 8180 28 2.5 GHz 38.5 MB
8276 28 2.2 GHz 38.5 MB 8176 28 2.1 GHz 38.5 MB
8270 26 2.7 GHz 35.75 MB 8170 26 2.1 GHz 35.75 MB
8268 24 2.9 GHz 35.75 MB 8168 24 2.7 GHz 33 MB
8260 24 2.4 GHz 35.75 MB 8160 24 2.1 GHz 33 MB

前世代のXeonスケーラブルプロセッサの同等品に比べて、
コア数が据え置き、キャッシュは据え置きor微増、ベース動作周波数が微増、となっています。

うーん…
CPUの基本設計は大きく変わっていない筈ですので、
コアとメモリの動作周波数が性能にどれだけ影響を及ぼすか、
という所でしょうか…

次回から、実際のアプリケーションを動作させ、パフォーマンスについて見ていきたいと思います。