ANSYS Mechanical での構造解析や ANSYS Icepak での流体解析、ANSYS Discovery での設計と解析などを行っている製造業のお客様に、弊社の計算機クラスタシステムをご導入いただいた事例を紹介します。
こちらのお客様は、弊社製Windowsワークステーション4台をご使用いただいておりましたが、ユーザー様が多くワークステーションの使用率が高く、運用管理が難しいという課題がございました。
CAE用システムのリプレースにあたり、ジョブスケジューラ設定をされたLinuxクラスタを導入することで運用の改善をご検討されていました。しかしながら、多くのユーザー様はLinuxには不慣れであり、ユーザー様が直接Linuxをご使用になることは抵抗があるとのことでした。そのため各ユーザー様は Windows端末のGUIからRemote Solve Manager 経由で Linuxクラスタシステムにバッチ処理を投入するようにしました。この構成によりユーザー様はWindows端末の操作だけでLinuxクラスタシステムのリソースを使用することが可能になりました。
また、ユーザー数が多いためDDN社製の高速ストレージを採用し、Active Directory を構築することで、LinuxとWindows双方から共有フォルダへ高速にアクセスできる環境を実現いたしました。
また、運用開始後もANSYSバージョンアップ支援やANSYSライセンスサーバのバグ対応など、ANSYSソフトウェアに関するサポート対応も行っております。
▼ユーザー様の課題とご要望
・ユーザー数が多く既存システムでは運用管理が困難だった。
・Windows端末のGUIを使いLinuxクラスタで計算したい。
▼ご提供したシステムインテグレーション
・Windows端末のGUIからRSM経由でLinuxクラスタにジョブ投入できる環境を構築した。
・ユーザーの一元管理のためにWindows端末にローカルADを構築した。
・運用開始後のANSYSバージョンアップ支援やANSYSライセンスサーバのバグ対応も実施した。
▼導入計算機情報
・ヘッドノード
HPC5000-XSL224R1S
CPU:Xeon Silver 4112 (4core 2.6GHz 85W) ×1
Memory:64GB (DDR4-2933 16GB ×4)
DISK:SATA SSD 480GB ×2 (system /RAID1)
OS:RHEL 7.6
・ADサーバ
HPC3000-XSL106R1S
CPU:Xeon Silver 4112 (4core 2.6GHz 85W) ×1
Memory:16GB (DDR4-2666 8GB ×2)
DISK:SATA SSD 480GB ×2 (system /RAID1)
OS:Windows Server 2019
・ライセンスサーバ
HPC3000-XSL106R1S
CPU:Xeon Silver 4112 (4core 2.6GHz 85W) ×1
Memory:16GB (DDR4-2666 8GB ×2)
DISK:SATA SSD 480GB ×2 (system /RAID1)
OS: Windows Server 2019
・監視サーバ
HPC3000-XSL106R1S
CPU:Xeon Silver 4112 (4core 2.6GHz 85W) ×1
Memory:16GB (DDR4-2666 8GB ×2)
DISK:SATA SSD 480GB ×2 (system /RAID1)
OS:CentOS 7.6
・計算ノード
HPC5000-XSL224R1S ×8
CPU:Xeon Gold 6254 (18core 3.1GHz 200W) ×2
Memory:384GB (DDR4-2933 32GB ×12)
DISK:SATA SSD 480GB ×1 (system /backup)
SATA SSD 960GB ×2
HCA:Infiniband EDR
OS:RHEL 7.6
・プリポストノード
HPC5000-XCLGPU4TS
CPU:Xeon Gold 6226R (16core 2.9GHz 150W) ×2
Memory:768GB (DDR4-2933 64GB ×12)
DISK:SATA SSD 960GB ×2 (system /RAID1)
SATA HDD 4TB ×1
GPU:NVIDIA Quadro P1000 v2
NVIDIA Quadro RTX5000
OS: Windows Server 2019