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[ANSYS導入事例]HFSSメモリ分散計算環境

ANSYS HFSSをご使用なさっている製造業のお客様に弊社の計算機をご導入いただきました。

数年前に512GBのメモリを搭載したWindows計算機を導入させていただいたお客様より、リプレースのご相談を頂戴いたしました。新たに1TBのメモリを搭載した計算機をご所望されておりましたが、既存の計算機と合わせて1.5TBのメモリを使用した解析も行いたいということでした。

お客様ご自身でこのような使用方法ができることはご存知でしたが、実装方法が公開されていないため計算機の導入の際に弊社で実装して欲しいとご要望を頂戴し、ご要望どおりの環境をご提供させていただきました。
また、お客様がANSYS HFSSをアップデートした後も、同様の環境を再現できるように実装方法についてもお伝えさせていただきました。
▼ユーザー様の課題とご要望
・ANSYS HFSSがメモリ不足で解析できない場合がある
・通常時は1ノードで解析を行い、メモリ容量が不足する場合は2ノードで解析できるようにしたいが実装方法がわからない

▼ご提供したシステムインテグレーション
・新規ノードと既存ノードのメモリを合わせて、大容量メモリを要求する解析を実行可能とした
・ANSYS HFSSバージョンアップ後も同様の解析ができるように実装方法をご案内した

▼導入計算機情報
   HPC5000-XIL216TS-D8
    CPU :Xeon Gold 6326 (16core 2.9GHz 185W)×2
    Memory:1,024GB (64GB DDR4-3200 ×16)
    DISK :SATA HDD 2TB x 2 (RAID1)
               SATA HDD 6TB x 4 (RAID10)
    VGA :Quadro P2200
    OS:Windows Server Standard 2019