ANSYS Mechanical での構造解析や ANSYS Fluent での流体解析を行っている製造業のお客様に、弊社の計算機クラスタシステムをご導入いただいた事例を紹介します。
こちらのお客様は、他社が導入したクラスタシステムをご使用なさっていましたが、流体構造連成解析(FSI解析:流体の流動と構造物の変形の相互作用を考慮した解析)をバッチ実行できない課題を抱えていらっしゃいました。
既存システムおいては、FSI解析をバッチ実行するために必要な ANSYS Remote Solve Manager との連携に問題があったため、まずは問題の原因を特定して動作検証を行い、課題解決の目途を立てました。合わせてベンチマークを実施したうえでシステム一式をご提案させていただき、ご導入いただくことができました。
また、導入システムではお客様の Active Directory との連携にも対応いたしました。
本システムの導入後は、他システムのOS更新やRSM設定など、様々な案件についてご用命いただいております。
▼ユーザー様の課題とご要望
・FSI解析を計算機クラスタでバッチ実行したい
▼ご提供したシステムインテグレーション
・RSMを利用したFSI解析システムの動作検証とベンチマーク実施後のクラスタシステム導入
・社内ADサーバとの連携などもサポート
▼導入計算機情報
・管理ノード
HPC3000-XSL106R1S
CPU:Xeon Silver 4108 (8core 1.8GHz 85W) ×1
Memory:48GB (DDR4-2666 8GB ×6)
DISK:SATA SSD 480GB ×2 (system /RAID1)
HCA:Infiniband EDR
OS:CentOS 7.4
・ファイルサーバ
HPC3000-XSL108FS12R2S
CPU:Xeon Silver 4108 (8core 1.8GHz 85W) ×1
Memory:96GB (DDR4-2666 16GB ×6)
DISK:SATA SSD 480GB ×2 (system /RAID1)
SATA HDD 10TB ×8 (data /RAID6)
SATA HDD 10TB ×2 (hot spare)
HCA:Infiniband EDR
OS:CentOS 7.4
・計算ノード
HPC5000-XSL224R1S ×13
CPU:Xeon Gold 6136 (12core 3.0GHz 150W) ×2
Memory:96GB (DDR4-2666 8GB ×12)
DISK:SATA SSD 480GB ×1 (system)
NVMe x1 (scr)
HCA:Infiniband EDR
OS:CentOS 7.4
・プリポストノード
HPC3000-XSL106R1S
CPU:Xeon Silver 4108 (8core 1.8GHz 85W) ×1
Memory:48GB (DDR4-2666 8GB ×6)
DISK:SATA SSD 480GB ×1 (system)
SATA HDD 6TB ×1
GPU:NVIDIA Quadro P400
HCA:Infiniband EDR
OS:Windows 10 Pro