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HPCシステムズのエンジニア達による技術ブログ

Tech Blog

HPC

RockportNetworks Durham Universityの導入事例の抄訳

この記事は、RockportNetworks社のBlogで紹介されているDurham University Explores a Better Way to Chart the Cosmosの抄訳です。
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RockportNetworks McMaster Universityの導入事例の抄訳

この記事は、RockportNetworks社のBlogで紹介されているMcMaster University Unlocks the Mysteries of Fractureの抄訳です。 12ノードクラスタで適切なスケールで最高のパフォーマンスを提供します。 破壊解析は、橋梁や原子力発電所の亀裂の発生時期や発生場所の予測、水圧破砕やガラス切断などの工業プロセスの改善など、さまざまな分野で幅広く応用されています。 オンタリオ州ハミルトンにあるマクマスター大学の数学・統計学教授でカナダ研究主任のBlaise Bourdin博士は、20年にわたり、破壊のメカニズムと設計をよりよく理...
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NVIDIA H100, GeForce RTX 4090 MLベンチマーク公開

NVIDIA H100 と GeForce RTX 4090 の機械学習ベンチマーク報告書をこちらで公開しました。報告書の中では、これらのGPUに NVIDIA A100 と RTX 3090 を加えた計4種のGPUで、機械学習の学習性能を比較評価しています。 スペック情報 NVIDIA H100 PCIe、NVIDIA A100 PCIe、GeForce RTX 4090、GeForce RTX 3090 のスペック比較表は次のとおりです。CUDAコア数とGPU Boost時クロックが向上していることがわかります。 GPU型番 NVIDIA H100-PCI...
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第4世代 AMD EPYC プロセッサー ベンチマーク

ベンチマーク報告書(PDF)のダウンロードはこちらからどうぞ! 概要 2022年11月10日、第4世代 AMD EPYC™ プロセッサー(開発コード名:Genoa)がリリースされました。新マイクロアーキテクチャ「Zen 4」を採用し、5nm製造プロセスにより微細化されて、1ソケットで最大96コア、2ソケットで最大192コアという多コア構成が可能になったことに加え、DDR5-4800メモリに対応してメモリチャンネルが12本に増えたことでメモリ帯域も太く構成されている点が特長です。また、AVX-512命令に対応してAI・HPCワークロード向けに機能強化された他、キャッシュ階層と分岐予測の改善に...
HPC

Core i9-12900KでのGaussianベンチマーク

第12世代インテル® Core™ i9プロセッサーの12900Kは、Performance-core(P-core)を8個・Efficient-core(E-core)を8個搭載したデスクトップPC向けハイエンドプロセッサーです。実計算における性能を明らかにするため、量子化学計算のデファクトスタンダードであるGaussian16にてベンチマークを行いました。 ベンチマーク環境 サーバー: HPC2000-CAL104TA CPU: Intel® Core™ i9-12900K メモリ: 32GB DDR5-4800 ECC UDIMM x2 ソフトウェア: Windows 11 ...
DL

Geforce RTX4090 ベンチマーク

Ada Lovelace アーキテクチャ  Geforce RTX 4090は、新型GPUアーキテクチャ「Ada Lovelace」を採用する初めてのGPUです。製造プロセスが4nmになり微細化が進み、GPUコア数、周波数が劇的に伸びました。また、Tensorコアは第4世代となり、FP8演算エンジンも搭載されました。 RTX4090スペック 今回、比較したGeforce RTX3090と、Geforce RTX4090のスペックを下表にまとめました。   Geforce RTX 4090 Geforce RTX 3090 アーキテクチャ Ada Lovela...
HPC

LAMMPS 23Jun2022 update1に関して

LAMMPS 概説 LAMMPSは、Large-scale Atomic/Molecular Massively Parallel Simulatorの略で、材料モデリングに重点を置いた古典的な分子動力学シミュレーションです。 元々はF77で書かれていました。LAMMPS 99がF77で、LAMMPS 2001がF90で書かれていたバージョンです。とあるMPIの実装実験の時、手頃な負荷のアプリが欲しいという事で、C++に書き換えられました。現在のLAMMPSは、2005年に公開されたC++版を祖とするものです。 オープンソースでフリーである事から、特にスパコンで様々な実装実験などに使われ...
HPC

インテル12900Kの理論性能について

図1 第12世代インテル® Core™ i9 プロセッサー12900K 現在、第12世代インテル® Core™ i9 プロセッサー12900Kを搭載した当社ワークステーション の評価を行っています。 このCPUは、最大 8 個の高性能コア (P コア) と最大 8 個の高効率コア (E コア) からなるハイブリッド・アーキテクチャーを採用しています。インテル® スレッド・ディレクターが、Pコア/Eコアをワークロードへ適切に割り当てるということですが、そもそもの理論性能は?と思って調べました。が、どこにも見当たりません。 そこで自分で計算してみました。 表 周波数は、P...
HPC

RoCE対応スイッチベンチマークテスト

今回、RoCE対応スイッチと、実用アプリケーションであるVASPとAmberでベンチマークを取得しました。RoCE環境でInfiniBand-EDR環境に匹敵する性能が得られています。 RoCE環境では、InfiniBand-EDR環境と異なり、ドライバーソフトやMPIのバージョン変更が必要になりますが、リードタイムなどのメリットを勘案すると、注目に値する選択肢と考えられます。   VASPベンチマーク結果 VASPはプロセス間通信が頻発するアプリケーションです。今回は、VASP 5.4.4p1 1,000 atoms (PAW GGA)を使用し、RoCE環境の計算時間比を取得し、In...
HPC

GRRMチュートリアル2022の参加者を募集しています

弊社でもバージョン20を販売しておりますGRRMについて、基本的な理論や使い方を修得することができるGRRMチュートリアルが今年も量子化学探索研究所主催で開催されます。Zoomを用いたオンライン開催ですので、遠方のお客様も参加しやすい形態となっています。GRRMを使ってみたいけど、使いこなせるか心配、といった方は、とても適したチャンスです! 開催概要やお申込みにつきましては以下をご参照ください。 GRRMチュートリアル2022 (オンライン方式) 2022年度のGRRMチュートリアルが下記の要領で開催されます。  日時: 10月19(水)10:00-16:30  (受付開始: 9:30...
CAE

[ANSYS導入事例]Linuxにログイン不要なクラスタ環境

ANSYS Mechanical での構造解析や ANSYS Icepak での流体解析、ANSYS Discovery での設計と解析などを行っている製造業のお客様に、弊社の計算機クラスタシステムをご導入いただいた事例を紹介します。 こちらのお客様は、弊社製Windowsワークステーション4台をご使用いただいておりましたが、ユーザー様が多くワークステーションの使用率が高く、運用管理が難しいという課題がございました。 CAE用システムのリプレースにあたり、ジョブスケジューラ設定をされたLinuxクラスタを導入することで運用の改善をご検討されていました。しかしながら、多くのユーザー様はL...
CAE

[ANSYS導入事例]FSI解析のバッチ実行

ANSYS Mechanical での構造解析や ANSYS Fluent での流体解析を行っている製造業のお客様に、弊社の計算機クラスタシステムをご導入いただいた事例を紹介します。 こちらのお客様は、他社が導入したクラスタシステムをご使用なさっていましたが、流体構造連成解析(FSI解析:流体の流動と構造物の変形の相互作用を考慮した解析)をバッチ実行できない課題を抱えていらっしゃいました。 既存システムおいては、FSI解析をバッチ実行するために必要な ANSYS Remote Solve Manager との連携に問題があったため、まずは問題の原因を特定して動作検証を行い、課題解決の目途を...
CAE

[ANSYS導入事例]WindowsワークステーションからLinuxクラスタへの移行

ANSYS HFSSで電磁界解析を行っている製造業のお客様に、弊社の計算機クラスタ環境をご導入いただいた事例を紹介します。 こちらのお客様は30台ほどのWindows計算機を所有されていて、それぞれのユーザー様が直接Windows計算機にリモートデスクトップ接続でログインをしてHFSSの電磁界解析を行われておりました。 従来の環境では、お客様が操作になれたWindows環境でHFSSを使用することができましたが、どのユーザー様がどのマシンを使っているかなどがわかりにくいという問題がございました。 そこで弊社より、CentOSおよびIBMのジョブ管理システム『LSF Community E...
CAE

[ANSYS導入事例]ANSYS RSMによる解析処理のバッチ実行環境

ANSYS CFX で流体解析を行っている製造業のお客様に、弊社の計算機をご導入いただいた事例を紹介します。 こちらのお客様はユーザー端末で ANSYS Workbench を起動して ANSYS CFX をご使用なさっておりました。 従来の環境では、モデリングからメッシュ作成、解析、結果評価までの一連のプロセスを GUI で実行できる反面、プリポストとソルバー双方のライセンスを消費してしまうため、解析実行中にはプリポスト処理を実施できないという課題がございました。 また、「プリポストはGPUが必要」「計算はCPUコアとメモリが必要」といったかたちでANSYSの一連のプロセスにおいて必要...
CAE

[ANSYS導入事例]HFSSメモリ分散計算環境

ANSYS HFSSをご使用なさっている製造業のお客様に弊社の計算機をご導入いただきました。 数年前に512GBのメモリを搭載したWindows計算機を導入させていただいたお客様より、リプレースのご相談を頂戴いたしました。新たに1TBのメモリを搭載した計算機をご所望されておりましたが、既存の計算機と合わせて1.5TBのメモリを使用した解析も行いたいということでした。 お客様ご自身でこのような使用方法ができることはご存知でしたが、実装方法が公開されていないため計算機の導入の際に弊社で実装して欲しいとご要望を頂戴し、ご要望どおりの環境をご提供させていただきました。 また、お客様がAN...
HPC

AMD instinct MI250 ベンチマーク

史上初エクサスケールシステム、Frontier  ISC2022において、発表されたTOP500にて、Frontierが2位の富岳(442.01 PFLOPS)を抜いて、1.102 EFLOPS と、初めて「EFLOPS」の数値を達成して1位となりました。  Frontierは、74台のCray EXキャビネットに9,408ノードを収容し、それぞれにAMD Milan “Trento” 7A53 Epyc CPUを1個とAMD Instinct MI250X GPUを4個搭載して構成されています。総GPU数は 37,632基です。 AMD Instinct MI250  今回は、Fro...
産業用コンピューティング

マシンビジョン向けハイパフォーマンス産業用PC ハードウェア性能を活かしていますか?

マシンビジョンが取り扱うデータ容量は年々巨大化するとともに、処理速度の高速化も求められています。高速な画像処理を実現するためには、ハイパフォーマンス産業用PCの採用が必須になりますが、高価なデュアルXeonプロセッサーやグラフィックスボード、グラバーボードなどを使用しても、“期待した性能を出すことが難しい”ということも多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マシンビジョンに用いられるハイパフォーマンス産業用PCのハードウェア仕様で、性能を引き出すためのヒントをご紹介します。 ますます拡大するマシンビジョンの適用分野、ますます高まる画像処理の高速化ニーズ 半導体や自動車などの製造分野で活...
情シス

これはおすすめ! Windowsのパッケージ管理システム

はじめに 皆さま、はじめまして。tnabuと申します。 HPC事業部・CTO事業部ではなく、社内の情報システムを管理するところに所属しております。従業員が日頃使用するPCをセットアップするという業務もあります。 その中で、誰もが使用する基本的なアプリケーションをインストールする作業もあり、抜けもれなく、かつ、手短に作業を進められる方法を調べてみましたので報告します。 パッケージ管理システムとは Wikipediaによると「各種のソフトウェアの導入と削除、そしてソフトウェア同士やライブラリとの依存関係を管理するシステム」となっています。様々なアプリケーションを使用するときに、関連す...
HPC

スーパーコンピュータ「富岳」が四冠を取ったので、HPCGを動かしてみた

なんかこう一昔前の動画サイトの題名みたいな感じですね。 スーパーコンピュータ「富岳」が四冠を連続達成です。四冠というと、棋士の藤井さんの方がインターネットサーチエンジンではヒットしてしまうので、勝負飯のお店で「富岳」なんてお店があったのかなんてまとめサイトに載せられそうにも思ったりしますが、まあ、勝負には違いはないので、将棋と外食メニューよりは近いお話です。 この「富岳」の四冠ですが、Linpack(HPL)はあまりに身近で実際に動かす機会も多いのですが、HPCGというのは何でしょう。 このサイトがHPCGのホームページで、現在の最新バージョンは3.1です。このHPCGには色々な特徴...
HPC

numpyにおけるCPU最適化

IcelakeはRHEL、CentOS や AlmaLinuxなど、RHEL8系からの対応という事で、RHEL8系へのOSの変更といった事例が増えています。RHEL8系ならではの様々な違いなどもありますが、困ってしまうのがpythonの扱いです。RHEL8系はOSの管理用のpythonとユーザー環境用のpythonが分れているなどの違いもありますが、python2のサポート終了に関係して、site-packageを入れたrpmパッケージが少ないなどもあり、OS付属のpython2.7を使用するのは如何なものか、というのが実際のところです。 いやいや、python3を使えばいいじゃないというの...