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HPCシステムズのエンジニア達による技術ブログ

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リモート会議について

背景

ここ数年のHPC環境では、CPUやGPUによる計算コストよりも、データを移動するコストが支配的になっているという認識がますます強くなっています。どれだけ計算能力が高くてもデータが届かなければ、計算した結果を保存できなければ、せっかくの高速な環境はそれを待つことに時間を浪費しパフォーマンスが劣化します。メモリからのデータ転送でキャッシュのアルゴリズムが重要な要素となり、低遅延のネットワーク、ストレージの役割がますます大きくなっています。お金のかけ方が以前とは変わってきているわけです。一方でデータを動かすのではなく、データを中心にしてシステムを割り当てていくデータセントリックという、逆転の発想によるシステムのあり方が提案されています。データを頑張って用意するのではなく、あふれかえるデータをいかに流し込めるか?が鍵となる、AI等の分野の発展が凄まじいことになっているのは皆さんご承知のことでしょう。

人も同じで、移動には大きなコスト(費用と時間)がかかります。ここ数年、不特定多数へのセミナーはウェビナーとして開催し、世界中から聴衆を集めることは日常になりました。また、世界各地に拠点のある会社や、顧客企業が世界中にある企業ではテレコンがやはり日常になっています。ただ、時差の問題は大きく、私も深夜からのウェビナーで寝落ちしてしまうことがあります(US西海岸の朝9時は、日本時間の深夜1時)。さらにCOVID-19への対応で人と人を接触させないことが求められている中、コストだけでなくリスクを考慮する必要までもが出てきました。

リモート会議の重要なポイント

いろいろな呼び方はありますが、いわゆる遠隔会議に使えるサービスはかなりたくさんあり、皆さんも一度はお使いになったことがあろうかと思います。社内ミーティングや少人数のコミュニティであれば無償のサービスでも十分なのかもしれませんが、無償ゆえの制限や機能不足によるトラブルに時間を食われ、その対応でミーティング時間がなくなるという事故も少なくありません。

数多あるサービスの中でも、企業利用の実績が断トツで豊富なのがCisco社のサービスWebEXです。WebExは、単なるテレビ電話から脱却し、多彩な環境からの容易な接続をセキュリティを担保しつつ実現し、不安定な回線品質でも確実に動作するようにしており、そして録画を残すことなどの付加機能により会議本来の目的を高度に支援しています。

HPCシステムズではビジネスのスピードアップと効率化、何よりお客様のセキュリティを重視し、WebEXによる遠隔会議をホストできるようにしています。遠方のお客様だけでなく、複数拠点からの参加者が求められる場合など何れも対応可能ですので、商談に限らず弊社員とのミーティングが必要となりました際は、ぜひご利用を検討いただければと思います。

会議に参加するには、インターネット接続が可能なウェブブラウザーやスマートフォンがあれば可能です。ただしお客様のサイトで利用が禁じられている場合もありますので、事前にご担当の方へのご確認をお願いいたします。