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Supermicroサーバー管理者必読!「SuperDoctor 5」ログ設定ガイド

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ここでは、Supermicro社が提供するサーバー監視アプリ「SuperDoctor 5」のログファイル出力を制御する方法について解説します。

SuperDoctor 5 (SD5)とは?

SuperDoctor 5 (SD5) は、Supermicro社が提供するハードウェアモニタリングおよび管理ツールです。同社製サーバーやマザーボードのリモート管理を効率化するために設計されています。

このツールは、システムの健康状態やパフォーマンスを監視し、迅速な問題解決やシステム管理の補助をします。例えば、CPU温度や各ファンの回転数、各電圧などのステータスを確認できます。

詳細については以下のリンクをご参照ください:

Supermicro SuperDoctor® 5 (SD5) | Supermicro サーバ管理 ユーティリティ | Super Micro Computer, Inc.
Supermicro SuperDoctor® 5 (SD5) monitors system health of hardware and operating system services from the target nodes in real-time and provides alerts to admin...

SuperDoctor 5 (SD5)のダウンロードはこちら:

Server Management Software Resources | Support
Server Management Software Resources | Support Download Supermicro resource.

ログファイルが肥大するのは煩わしい?

SuperDoctor 5はシステム情報のログファイル「sysinfo.log」を出力します。

出力先はSuperDoctor 5をインストールしたフォルダ内の「syslog」フォルダになります。

標準設定では、ファイルサイズが8000KBを超えると「sysinfo.log.1」、「sysinfo.log.2」などと番号付きでリネームしてバックアップされ、新たにログファイルが作成されます。

「sysinfo.log.10」を超えると古いログから順次削除されるローテーション動作になっており、ログファイルがストレージを圧迫しないように設定されています。

しかし、システム管理の方法は、利用者の運用ポリシーによって異なります。

  • システムに余計なファイルを残したくない方
  • ストレージへの書き込み量を最小限に抑えたい方

こうした方々のために、ログファイル出力の制御方法をご案内します。

SuperDoctor 5のログ出力制御について

ログファイルの出力容量を制限するために、1ファイルの最大容量やバックアップファイルの保持数を任意に設定できます。以下に、その設定方法を説明します。

設定方法

対象ファイル

SuperDoctor 5をインストールしたフォルダ内の「config」フォルダにある「log4j2.properties」ファイルをテキストエディターで編集します。

sysinfoログの設定

以下の項目を修正し、1ファイルの最大容量と保持されるバックアップファイルの最大数を設定してください。

appender.sysinfo.policies.size.size = 8000KB
appender.sysinfo.strategy.max = 10
  • appender.sysinfo.policies.size.size
    • 1ファイルあたりの最大容量(デフォルト 8000KB)。
    • この容量を超えると、リネームされてバックアップされ(例:sysinfo.log.1、sysinfo.log.2)、新たにログファイル「sysinfo.log」が作成されます。
  • appender.sysinfo.strategy.max
    • 保持するバックアップファイルの最大数(デフォルト 10)。
    • 最大数を超えると、古いログファイルから順に削除されます。

容量とファイル数を最小値に設定する場合

以下のように、「1ファイルの最大容量=1バイト」、「保持されるバックアップファイルの最大数=1」という最小値に設定することも可能です。

appender.sysinfo.policies.size.size = 1B
appender.sysinfo.strategy.max = 1

他のログファイルにも適用可能

「log4j2.properties」ファイルを編集することで、「sysinfo.log」以外の以下のログファイルにも同様の設定を適用できます。

  • health
  • flashbios
  • logfile
  • bios
  • smart
  • smbios
  • hostinterface

必要に応じて、以下の行を同様に編集してください。

appender.health.policies.size.size = 8000KB
appender.health.strategy.max = 10

appender.flashbios.policies.size.size = 8000KB
appender.flashbios.strategy.max = 10

appender.logfile.policies.size.size = 8000KB
appender.logfile.strategy.max = 10

appender.bios.policies.size.size = 8000KB
appender.bios.strategy.max = 10

appender.smart.policies.size.size = 8000KB
appender.smart.strategy.max = 10

appender.smbios.policies.size.size = 8000KB
appender.smbios.strategy.max = 10

appender.hostinterface.policies.size.size = 8000KB
appender.hostinterface.strategy.max = 3

注意:ログ出力の停止や出力先フォルダの変更は非推奨

「log4j2.properties」ファイルを編集することでさまざまなカスタマイズが可能ですが、以下の変更は推奨されません。

  • ログ出力の停止
  • 出力先フォルダの変更

理由は、トラブルシューティング時に、サポート担当者が標準で参照するパスにログが存在しない場合、問題の特定が困難になる可能性があるからです。これらの設定変更は慎重に検討してください。

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