
システムの可用性を考えるための基礎
背景
システムは壊れることを前提に、ユーザーの優先順位に従い、被害を最小限にするよう設計されます。つまり、被害の定義や優先順位によってその設計は変わってくることになります。ここではそのための用語と方針について、簡単に触れてみたいと思います。
冗長化(Duplication)
システムの運用が連続的に続けられる性質を可用性(Availability)とよび、それを実現するために同じものを複数用意し、いつでもどちらかが利用可能とすることを冗長化と呼びます。冗長の具合により最低限必要な個数をNとしてN+1といった表現を用います。RAID6はN+2相当と考えられます。冗長化は可用性を高めるための...