このキーワードを指定すると,Hartree-Fock 計算を行った後その参照行列式を用いて,2電子励起配置間相互作用(configuration interaction)(CID),または1および2電子励起配置間相互作用(CISD)計算を行います[61,143,202].。CIDS やCI はCISDと同義です。
全ての内殻固定オプションがCISやCIS(D)でも指定することができます。
収束判定条件をエネルギーに対しては 10-N,波動関数に対しては10-(N+2)とします。デフォルトは,シングルポイント(一点)計算ではN=7,グラジェント(勾配)計算ではN=8です。
CISD計算の最大サイクル数を指定します。
エネルギー,解析的グラジェント(勾配),数値的振動数。
CIエネルギーは以下のように出力されます。
DE(CI)= -.48299990D-01 E(CI)= -.75009023292D+02 NORM(A) = .10129586D+01
最終CI反復の後のエネルギーが予測された全エネルギーです。2行目にはNorm(A)の値が出力されます。Norm(A)-1は波動関数に対する相関補正の大きさを示し,よってHF配置の係数は1/Norm(A)となります。波動関数は中間規格化された状態で保存されていることに注意してください。つまり,以下のようになります:
ここで, Ψ0 はHartree-Fock行列式で,その係数は1です(これが中間規格化されていることを意味します)。上式の波動関数を完全規格化するためには波動関数をNorm(A)で割ります。つまり:
よって,完全規格化された波動関数のHartree-Fock行列式の係数は1/Norm(A),1電子励起行列式Ψi→の係数はTia/Norm(A),…になります。
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