MaxDiskキーワードにより,スクラッチデータ用のディスク容量を8バイトワードで指定します。次のような単位を用いて値を指定することも可能です:KB, MB, GB, KW, MW, GB。通常この値はマシンごとに用意されたDefault.Routeファイル内で指定されます。
MP3, MP4, QCISD, CCSD, QCISD(T), CCSD(T)計算は現在では全てMaxDiskを参照します。これらの計算が,完全積分変換の使用ディスク容量がMaxDisk以下で行えるようであれば,完全積分変換を用いて計算を実行します。そうでなければ,部分積分変換を行い,項によってはAO基底で計算します。MP2は可能な限りMaxDiskに従おうとするので,Stingy, NoStingy, VeryStingyオプションは必要ありません。
したがって, これらのタイプのジョブでは,ルートセクションもしくはDefault.Routeファイルによるシステムごとの設定でMaxDiskの値を明示しておくことは極めて重大になります。もしMaxDiskが設定されてない場合には,現在のプログラムではディスク容量は十分にあることを仮定し,デフォルトで完全積分変換を実行しようとします(逆に,Gaussian 94ではこのような場合部分積分変換がデフォルトでした)。MaxDiskが設定されておらず,完全積分変換に必要なディスク容量がない場合には,ジョブは失敗してしまうでしょう。
全ての計算が動的にディスク使用量をコントロールできるわけではありません。よって,このキーワードの影響は次のように異なります:
Gaussian計算でのディスクリソースの効果的な利用法に関する詳細な議論については,ここをクリックしてください。
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