IOpキーワードを指定すると,内部オプション(システムcommon /IOp/変数)に特定の値を設定することができます。その文法は次の通りです:
IOp(Ov1/Op1=N1,Ov2/Op2=N2, …)
このようにすると,オーバーレイOviにおけるオプション番号 Opiに値Ni を設定します。内部オプションを設定すると,さまざまな影響を計算にもたらすので,このキーワードを用いたときにはアーカイブが無効になります。
ルートセクションで設定したIOpの値は,2段階目のジョブステップや自動生成ジョブにおける2回目以降のステップには引き継がれません。このような計算にはOpt Freq のようにキーワードを組み合わせた計算や,G2法やCBS法のように元々多段階ジョブになっている計算があります。例えば,DFT構造最適化+振動数ジョブでグリッドを変えるように指定する場合には,IOpで値を指定するのではなく,Int=Grid キーワードに対するオプションを用いなければなりません。
Gaussian 03の各オーバーレイは,オプションによりコントロールされて実行されます(1から50まで番号が振られてあります)。各オプションは整数値で設定します(0がデフォルトです)。オプションの値は,あるオーバーレイ中の全リンクを実行している間に変わることはなく,保持されます。したがって,特定の重要なオプションは,オーバーレイ中の構成リンク全てに影響を及ぼします。Gaussian 03オプションの全リストは, Gaussian 03 IOps Referenceにあります。または,ウェブサイトwww.gaussian.com/iops.htmにも掲載されています。
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