CBS-4M
CBS-L9
CBS-Q
CBS-QB3
CBS-APNO

Description

これらのキーワードを指定すると,
Peterssonとその共同研究者による完全基底系(Complete Basis Set; CBS)法で高精度エネルギー計算を行います[87, 88, 89, 90, 91, 92, 93, 327]。CBSキーワードには,CBS-4
の修正バージョン[91, 92],CBS-q(すなわちLq は”little q”を表す)[89],CBS-Q [91],CBS-Q//B3 [92, 93]
,CBS-APNO [91]があります。これらのキーワードの方法を用いる際には基底関数系を指定する必要はありません。

これらの方法は,指定された系において所定の計算からなる複合的なエネルギー計算を行うものです。指定したキーワードによって自動的にそれに応じたステップで計算され,最終計算エネルギー値が出力されます。

Opt=Maxcyc=n あるいはQCISD=Maxcyc=nを,構造最適化あるいはQCISDサイクルを指定するために,これらのキーワードと一緒に指定することもできます。

標準的な方法を用いて,CBSに対して同位体を指定する必要があります。しかし異なる条件下での完全計算を再実行するために,ReadIsotopesオプションも残っています(例を参照してください)。

Options

ReadIsotopes

ReadIsotopes
代わりとなる温度,圧力や同位体を指定します。デフォルトは,298.15 K, 1気圧,最も豊富な同位体です。これらは次のようなフォーマットで別のインプットセクションとして与えます。

temp pressure [scale]     値は実数でなければなりません
原子1の同位体質量
原子2の同位体質量
...
原子nの同位体質量

ここで,temp, pressure, scaleは,熱化学解析で用いる求めたい温度,圧力と振動数データのスケール因子(オプション)です(デフォルト値は選択した方法によって決定されます)。残りの行では,分子中の各原子の同位体質量を,分子指定セクションの原子順で指定します。原子質量に整数を用いた場合,自動的に対応する実在の正確質量を用います(たとえば,18と指定するとO18を用いることになり,Gaussianは17.99916の値を用います)。

Restart

以前のCBS計算のチェックポイントファイルから再スタートします。前の計算が完了していない場合には,完了させようとします。

Availability

エネルギーのみ。
CBS-4M, CBS-Lq, CBS-Q, CBS-QB3は第1および第2周期の原子に対して適用可能です。CBS-APNOは第1周期の原子のみ適用可能です。

CBS-4モデル化学は更新されて,新しい局在化法と改良された経験的パラメータを用いるようになりました[92]。新規に研究を行う際には,この新バージョンであるCBS-4M (M はMinimal
Population局在化を利用することを表します)を推奨します。CBS-4Oキーワードを指定すると,昔のパラメータを用います。

Examples

CBS法計算の各ステップで出力が行われます。ファイル中最後のセクションに,全計算結果のサマリが表示されます。

CBS サマリ出力 以下にCH2 (三重項状態)におけるCBS-Q計算の出力を示します:

Complete Basis Set (CBS) Extrapolation:
G. Petersson and M. A. Al-Laham, JCP 94, 6081 (1991)
G. Petersson, T. Tensfeldt & J. A. Montgomery, JCP 94, 6091 (1991)
その他文献

Temperature= 298.150000 Pressure= 1.000000
E(ZPE)= .016835 E(Thermal)= .019690
E(SCF)= -38.936531 DE(MP2)= -.114652
DE(CBS)= -.011929 DE(MP34)= -.018702
DE(QCI)= -.002781 DE(Int)= .004204
DE(Empirical)= -.005891
CBS-Q (0 K)= -39.069447 CBS-Q Energy= -39.066592
CBS-Q Enthalpy= -39.065647 CBS-Q Free Energy= -39.043444

温度と圧力が最初に出力され,その後に
CBS-Qエネルギーの成分項が出力されます。最後から2行目にCBS-Qエネルギー値(0 Kと指定した温度(デフォルトは298.15 K))が出力されます。最後の行にCBS-Qエンタルピー(指定した温度での熱補正を含む)とCBS-Q法でのGibbsの自由エネルギー(つまり,振動数ジョブ自由エネルギー補正が含まれたCBS-Qエネルギー)が出力されます。エネルギーの単位は全てhartreeです。

異なる温度での計算の再実行 次のような2ステップジョブにすると,異なる温度でのCBS計算を一瞬で(非常に高速に)行うことができます。このジョブでは298.15
Kと,次に300KでのCBS-4 エネルギーを計算します。

%Chk=cbs
# CBS-4 Test

CBS-4 on formaldehyde

0 1
分子指定

–Link1–
%Chk=cbs
%NoSave
# CBS-4(Restart,ReadIso) Geom=AllCheck Test

300.0 1.0
同位体指定

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