これらのキーワードでは,追加基底関数を基底関数系に追加したり,density fitting基底系を計算に対するルートセクションで指定したりします。これらの基底関数は入力ストリームでは別のセクションで入力しますが,そのフォーマットは妥当なものであればどのようなものでも構いません(詳細についてはGenキーワードで説明されています)。
ExtraBasisは標準的な基底関数系で未定義の元素に基底関数を用意するのに最も有用です。組み込みの基底関数系の値を置き換えることはできません。そうしてもエラーになるだけです。このキーワードで指定された全ての基底関数はルートセクションで指定された基底関数系に追加されます。そのため,ExtraBasisよりGenの方がたいてい使いやすいでしょう。このキーワードを使うことを決定する前にGenによる記述を検討するべきです。
ExtraDensityBasisはルートセクションでdensity fitting基底が指定されていない場合には無視されます。
次のジョブでは
6-31G(d,p) 基底関数系を用いており,さらに全ての炭素原子に追加diffuse関数を加えます。
# HF/6-31G(d,p) ExtraBasis ...
タイトルセクション
分子指定セクション
C 0 SP 1 1.00 0.4380000000D-01 0.1000000000D+01 0.1000000000D+01 ****
次のジョブでは,
基底関数系とdensity fittingの両方に追加関数を用意しています。
HClの計算。内部組み込み6-31g*AO基底系とDGA1 フィッティング系を利用し, さらにAO基底にf関数を,f&g フィッティング関数を追加
0,1
cl
h,1,1.29
ここから追加AO分極関数
cl 0
F 1 1.00 0.000000000000
0.7500000000D+00 0.1000000000D+01
****
h 0
p 1 1.00 0.000000000000
0.1612777588D+00 0.1000000000D+01
****
ここから追加フィッティング関数
cl 0
f 1
1.5
g 1
1.5
****
h 0
spd 1
0.32
****
平日9:30~17:30 (土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、夏期休暇は、休日とさせていただきます。)