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Gaussian 16 ライセンス解説

Gaussian 16は、使用するコンピューターのOS、使用条件等によってライセンス体系が分かれます。以下にGaussian 16のライセンス体系の概要をご説明いたします。

Gaussian 16 for UNIX, Linux, Mac OS X

  • UNIX、Linux、Mac OS X コンピューター用
  • ソースコードライセンスとバイナリコードライセンスの2つのタイプがあります。
  • マルチコア環境での並列実行が可能です。
  • クラスター環境またはネットワークを介した環境での並列実行が可能です(別途TCP Lindaが必要となります)。
  • アカデミック版の契約体系はMac OS 32bit シングルコア版を除きサイトライセンスのみ。コマーシャル版にはサイトライセンス、シングルコンピュータライセンスがあります。

ソースコードサイトライセンス、バイナリーコードサイトライセンスについて

ソースコードサイトライセンス:Gaussian 16のソースコードが提供されます。ソースコードはすべてのUNIX, Linux, Mac OS X コンピュータで利用可能です。ただし、コンパイラーは付属しておりませんので、Gaussian 16をご利用になるマシンに合わせたコンパイラーが別途必要になります。

バイナリーコードサイトライセンス:Gaussian 16のバイナリーコードが提供されます。サイト内(同一住所にある同一組織)であれば、台数制限なくインストール可能です。ただしマシンタイプ ※ ごとに異なるバイナリーコードが提供されるため、ご注文時にマシンタイプをご指定いただく必要があります。

※マシンタイプとは、Gaussian 16 for UNIX, Linux, Mac OS X シングルコンピュータライセンスの購入時に、 お客様がどのマシンにインストールするかを指定するマシンのアーキテクチャーのことです。 マシンタイプについては、Computer Requirements をご確認ください。

TCP Lindaによる並列実行について

TCP Lindaを利用することで、クラスター環境またはネットワークを介した環境にてGaussian 16を並列実行させることが可能です。Gaussian 16 for UNIX, Linux, Mac OS X ライセンスに加えて「TCP Linda 9 ライセンス」をご購入ください。

Gaussian 16 for Windows

  • Windowsコンピューター用
  • マルチコア環境での並列実行が可能です(マルチコア版の購入が必要です)。
  • 64bit版、32bit版があり、それぞれライセンス体系が異なります。

64bit版、32bit版について

64bit版:Gaussian 16 for Windowsに適用されるライセンス体系の一種です。32bit版とは異なり、利用可能なメモリ容量や並列実行のコア数、スクラッチディスク容量の制限はありません。

32bit版:シングルコア版とマルチプロセッサー版があります。比較的小規模な計算に適しています。以下の機能制限があります。

  • 利用可能なメモリ容量は2GBまで
  • マルチプロセッサー版での並列実行時に利用可能なコア数は4つまで
  • 利用可能なスクラッチディスク容量は16GBまで

シングルコア版、マルチプロセッサー版について

シングルコア版(シリアル版):シングルプロセッサー(またはコア)を搭載したマシンで、Gaussian 16 for Windows 32bit版の逐次実行が可能なライセンスです。このライセンスでは、マルチコアを搭載したプロセッサーであっても並列実行はできません。

マルチプロセッサー版:マルチコアまたはマルチプロセッサーを搭載したマシンで並列実行が可能なライセンスです。32bit版では、利用可能なコア数は4コアが上限となります。

TCP Lindaによる並列実行について

2017年2月17日現在、Gaussian 16 for Windowsに対応するTCP Linda ライセンスはありません。

用語解説

以下にGaussianライセンスにおいて使われる用語についてご説明します(アイウエオ順)。

サイト:サイトとは、英語で「敷地」や「場所」を意味しますが、ここでは同一敷地内にある同一組織を指します。

サイトライセンス:Gaussian 16では、サイトライセンスが最も経済的なライセンス体系となっています。 例えば、お客様が所属する組織の別のどなたかがすでにサイトライセンスを導入されている場合、 同一住所内の同一組織の中の使用については、ライセンス費用を新たに支払わずに利用することが可能です。 さらに利用者数・台数の制限がなく、申告する必要もありません。 またGaussianは高い頻度でマイナーバージョンアップが行われています。 これに対応するには、バージョン情報や、所有者が誰なのか、メディア入手など一連の確認作業が必要です。 そこで弊社ではお客様の便を図るため、「Gaussianのライセンス状況の確認サービス」を行っています。 詳しくはお問い合わせください。

シングルコア版(シリアル版):シングルプロセッサー(またはコア)を搭載したマシンで、Gaussian 16 for Windows 32bit版の逐次実行が可能なライセンスです。このライセンスでは、マルチコアを搭載したプロセッサーであっても並列実行はできません。

シングルコンピュータライセンス:シングルマシンライセンスは、Gaussian 16をインストールしたマシン1台に限り付与されるライセンスです。 コーマシャルのみ提供されます。複数のマシンで使用する場合は、使用台数分のライセンスを購入する必要があります。

ソースコードサイトライセンス:Gaussian 16のソースコードが提供されます。ソースコードはすべてのUNIX, Linux, Mac OS X コンピュータで利用可能です。ただし、コンパイラーは付属しておりませんので、Gaussian 16をご利用になるマシンに合わせたコンパイラーが別途必要になります。

TCP Linda:クラスター環境またはネットワークを介した環境にてGaussian 16を並列実行させるために必要なライセンスです。2017年2月17日現在、Gaussian 16 for Windowsに対応するTCP Linda ライセンスはありません。

バイナリーコードサイトライセンス:Gaussian 16のバイナリーコードが提供されます。サイト内(同一住所にある同一組織)であれば、台数制限なくインストール可能です。ただしマシンタイプごとに異なるバイナリーコードが提供されるため、ご注文時にマシンタイプをご指定いただく必要があります。

マイナーリビジョン:Gaussianは、メジャーバージョン(現在は 16)に加えて、マイナーリビジョン(現在はRevision A.03)と呼ばれる番号で管理されています。 主に対応環境の変更やその他の変更が行われた際にマイナーリビジョンのバージョンアップが行われます。Gaussian社が提供する「Gaussianメインテナンスプログラム」にご加入されている方には、Gaussian社からマイナーリビジョンのメディアが無償で送付されます。メンテナンスプログラムにご加入されていない方がマイナーリビジョンのアップグレードをされる場合は、新規にマイナーリビジョンメディアをご購入いただく必要があります。

マシンタイプ:マシンタイプとは、Gaussian 16 for UNIX, Linux, Mac OS X シングルコンピュータライセンスの購入時に、お客様がどのマシンにインストールするかを指定するマシンのアーキテクチャーのことです。マシンタイプについては、Computer Requirements をご確認ください。

マルチプロセッサー版:マルチコアまたはマルチプロセッサーを搭載したマシンで並列実行が可能なライセンスです。32bit版では、利用可能なコア数は4コアが上限となります。

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