Gaussianでは環境変数を指定することにより,実行ファイルのあるディレクトリとスクラッチファイルを作成するディレクトリを決定します。しかし,これら環境変数のうち2つはユーザーにより設定しておく必要があります:
Gaussian初期化ファイルでは必要に応じて他のエイリアス(別名)や環境変数について初期化を行います。Gaussianの全ユーザーは,各自のUNIXシェル環境設定ファイルで,適切にGaussian初期ファイルを実行する必要があります。詳細については,このページを参照してください
g03.loginまたはg03.profileで作成される環境変数には次のようなものがあります:
UNIXシステムでは, Gaussianはユーザーによって指定されなかった場合,プロセスIDに基づくユニークなスクラッチファイル名を作成します。このメカニズムにより,複数のGaussianジョブを同じスクラッチディレクトリで同時に実行することができます。
スクラッチファイルは,デフォルトではジョブが正常に完了するか,ジョブが死んだときでもそれがきれいに終了した際には自動的に削除されます。しかしながら,ジョブが止められた(kill)か,あるいは異常終了した場合には削除されません。その結果,残留ファイルがスクラッチディレクトリにたまってしまうかもしれません。
残留ファイルを過度に残さないようにする簡単な方法には,全ユーザーが同じスクラッチディレクトリを共有し,そのスクラッチディレクトリはシステムブート時にクリアするよう,rmコマンドをシステムブートスクリプト(たとえば,/etc/rc や/etc/rc.d/rc3.d下のファイルで)に適切に設定しておくことです。NQSバッチシステムを用いている場合には,スクラッチディレクトリのクリアをNQSの開始前(そのディレクトリでジョブが実行されていないのを確認した上で)に行うことでもできます。
平日9:30~17:30 (土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、夏期休暇は、休日とさせていただきます。)