ABINIT-MPは立教大学望月祐志教授らの研究グループにより開発されている、フラグメント分子軌道法(FMO法)を実装したプログラムです。創薬研究を意識した生体分子関係、例えばタンパク質、DNA、低分子化合物などの複合体を対象として、分子間相互作用を分子軌道(MO)計算に基づいて解析することができます。ABINIT-MPはFMO法に基づき、複合体をフラグメントと呼ばれる原子団に分割してMO計算を並列処理することで高速・高精度計算を実現しています。
Ver. 1 Rev. 5をベースとして成分毎の相互作用エネルギー解析(PIEDA)局在化軌道による分散力の局所解析(FILM)などの機能強化を図った最新版が2018年2月リリースのVer. 1 Rev. 10になります。また、OakForest-PACS向けでは利用頻度の高いMP2エネルギーでOpenMP/MPI/MPIの3階層の並列化実行も可能となりました。
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