lsload
ホストの負荷情報を表示します
形式
lsload [-l] [-N | -E] [-I load_index[:load_index] ...] [-n
num_hosts] [-R res_req] [host_name ... | cluster_name ...]
lsload -s [resource_name ...]
lsload [-h | -V]
機能説明
ホストの負荷情報を表示します。負荷情報は、ホストごとに、また
はリソースごとに表示できます。
デフォルトでは、ホストごとに、ローカルクラスタ内の全ホストの
負 荷情報を表示します。LSF MultiCluster 環境では、等価なクラ
スタ内の全ホストの負荷情報も表示します (lsf.cluster(5) を 参
照)。
デフォルトでは、生 (未処理) の負荷インデックスを表示します。
デフォルトでは、リソースの負荷情報は、CPU とページング負荷に
基づいて表示されます。
オプション
-l
ロングフォーマット。I/O および外部負荷インデックス用の 追 加
フィールドとともに、負荷情報を切り捨てなしで表示します。
LSF MultiCluster 環境では、リモートクラスタの外部負 荷 イ ン
デッ ク スだけが表示されます (ローカルにも定義されている場合
)。
このオプションは、-I オプションで指定されたインデックス名 を
無効にします。
-N
正規化された CPU 実行キュー長負荷インデックスを表示 し ま す
(lsfintro(1) を参照)。
-E
有効な CPU 実行キュー長負荷インデックスを表示します (lsfin-
tro(1) を参照)。
オプション -N と -E は相互に排他的です。
-I load_index[:load_index] ...
指定した負荷インデックスの負荷情報だけを表示します。負荷イン
デッ ク ス 名 は コ ロ ン で区切る必要があります (たとえば、
r1m:pg:ut)。
-n num_hosts
要求した数のホストの負荷情報だけを表示します。リソース要件を
最もよく満足する、num_hosts 台までのホストの情報が表示されま
す。
-R res_req
指定したリソース要件を満足するホストの負荷情報だけを表示しま
す。 組込みリソース名のリストについては lsinfo(1) を参照して
ください。
ホストの負荷情報は、指定したリソースの負荷に基づいてソートさ
れます。
res_req が特殊なリソース名を含んでいる場合には、それら の リ
ソースを提供するホストの負荷情報だけが表示されます (各ホスト
で使用可能なリソースを見つけるには lshosts(1) を参照)。
1 つまたは複数のホスト名が指定された場合には、リソース要件を
満足するホストの負荷情報だけが表示されます。
LSF MultiCluster 環境でクラスタ名が指定されると、指定した ク
ラスタでのリソース要件を満足するホストの負荷情報が表示されま
す。
host_name ... | cluster_name ...
指定したホストの負荷情報だけを表示します。指定したクラスタの
負荷情報だけを表示します。
-s [resource_name ...]
クラスタ内で設定されたすべての動的共有リソースの情報を表示し
ます。
リソースが指定された場合には、指定されたリソースの情報だけを
表示します。resource_name は動的共有リソース名であることが必
要です。
現在は、ローカルクラスタで定義された動的共有リソースだけが表
示されます。リモートクラスタで定義された共有リソースは表示さ
れません。
-h
コマンドの使用法を標準エラー出力に出力して終了します。
-V
LSF のリリースバージョンを標準エラー出力に出力して終了 し ま
す。
出力
ホストベースの出力 (デフォルト出力)
数値の動的非共有リソースが表示されます。ホスト情報が表示され
る res_req 制御の選択セクションと順序セクション、およびその
順序付け方法 (lsfintro(1) を参照)。
表示されるデフォルト負荷情報は、次のフィールドを含みます。
HOST_NAME
LSF によって使用される標準ホスト名、一般には 2 つのコン ポー
ネントを備えたインターネットドメイン名。
status
ホストの状態。状態の前にマイナス記号 (-) が表示された場合 に
は、 ホスト上のリモート実行サーバ (RES) が動作していないこと
を示します。
可能な状態を次に示します。
ok
ホストは通常の負荷共有状態にあり、リモートジョブを受け付ける
ことができます。
busy
設定されたしきい値をいくつかの負荷インデックスが超過す る た
め、ホストは過負荷状態にあります。ホストをビジー状態にした負
荷インデックス値の前には、アスタリスク (*) が表示されま す。
組 込 み 負荷インデックスには、r15s、r1m、r15m、ut、pg、io、
ls、it、swp、mem、および tmp が含まれています (下を参照)。外
部負荷インデックスは、ファイル lsf.cluster.cluster_name で設
定されます
(lsf.cluster(5) を参照)。
r15s
15 秒間の指数平均 CPU 実行キュー長。
r1m
1 分間の指数平均 CPU 実行キュー長。
r15m
15 分間の指数平均 CPU 実行キュー長。
ut
直前の 1 分間にわたって指数平均をとった CPU 使用率 (0~1)。
pg
直前の 1 分間にわたって指数平均をとったメモリページング率 (
ページ/秒)。
io
直前の 1 分間にわたって指数平均をとったディスク I/O レー ト
(KB/ 秒)。これは、-l オプションを指定したときにだけ使用でき
ます。
ls
現在のログインユーザの数。
it
UNIX では、ホストのアイドル時間 (分単位)。つまり、すべてのロ
グインセッションでキーボードが触られない時間。
Windows NT では、it インデックスは、特定のホストでスクリーン
セーバーがアクティブ状態であった時間をベースにしています。
swp
使用可能なスワップスペースのサイズ (メガバイト単位)。
mem
使用可能なメモリのサイズ (メガバイト単位)。
tmp
/tmp 内の空き領域のサイズ (メガバイト単位)。
external_index
サイトで設定したグローバル外部負荷インデックス (lim(8) を 参
照 )。インデックス名を付けた -I オプションまたは -l オプショ
ンが使 用 さ れ、 構 成 ファ イ ル lsf.cluster.cluster_name
(lsf.cluster(5) を参照) で定義された場合にだけ使用可能です。
なお、external_index には共有リソースを含めないでください。
lockW
ホストは、その実行ウィンドウによってロックされています。ホス
トの実行ウィンドウは、構成ファイル (lsf.conf(5) を参照) で指
定され、lshosts によって表示できます。ロックされたホストは、
他のホストからの負荷共有ジョブを受け付けません。
lockU
ホストは、LSF 管理者または root によってロックされています。
unavail
ホストが停止しているか、ホスト上の負荷情報マネージャ(LIM) が
動作していません。
unlicensed
ホストには有効な LSF ライセンスがありません。
リソースベースの出力 (lsload -s)
動的共有リソースの情報を表示します。各行は、リソースのインス
タンスのための値と関連するホストを提供します。動的共有リソー
スの設定の詳細については、lim(8) と lsf.cluster(5) を参照 し
てください。
表示される情報は、次のフィールドから設定されます。
RESOURCE
リソースの名前。
VALUE
リソースのインスタンスの値。
LOCATION
リソースのインスタンスに関連付けられたホスト。
使用例
load -R "select[r1m<=0.5 && swp>=20 && type==ALPHA]"
あるいは、制限型フォーマットの場合:
load -R r1m=0.5:swp=20:type=ALPHA
少なくとも 20 メガバイトのスワップスペース、および 0.5 未 満
の 1 分間実行キュー長を備えた ALPHA ホストの負荷を表示しま
す。
load -R "select[(1-swp/maxswp)<0.75] order[pg]"
スワップスペース使用率が 75% 未満であるホストの負荷を表示 し
ます。それによって得られるホストは、ページング率によって順序
付けされます。
load -I r1m:ut:io:pg
クラスタ内の全ホストに対する 1 分間の生 (未処理) の CPU 実行
キュー 長、CPU 使用率、ディスクが I/O レート、およびページン
グ率を表示します。
load -E
全ホストの負荷を、r15s:pg によって順序付け、CPU 実行キュー長
を有効な実行キュー長として表示します (lsfintro(1) を参照)。
load -s verilog_license
すべての verilog_license 動的共有リソースのインスタンスの 値
と場所を表示します。
関連項目
lsfintro(1), lim(8), lsf.cluster(5), lsplace(1), lshosts(1),
lsinfo(1), lslockhost(8), ls_load(3)
診断
LSF の障害が検出されたり、不正なリソース名が指定されたりした
場合には、終了状態は -10 です。
不正なパラメータを指定した場合には、終了状態は -1 です。そう
でない場合には、lsload は 0 を返します。
平日9:30~17:30 (土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、夏期休暇は、休日とさせていただきます。)