LSFコマンドマニュアル

bqueues


bqueues
     キューの情報を表示します

形式
     bqueues [-w | -l | -r] [-m host_name | -m  host_group  |  -m
     cluster_name | -m all]

     [-u user_name | -u user_group | -u all] [queue_name ...]

     bqueues [-h | -V]

機能説明
     キューの情報を表示します。

     デフォルトでは、ローカルクラスタのすべてのキューについて次の
     情 報 を返します。キューの名前、キューの優先順位、キューの状
     態、ジョブスロット統計、およびジョブ状態統計。

     バッチキュー名と特性は、LSF 管理者によって 設 定 さ れ ま す
     (lsb.queues(5)mbatchd(8) を参照)。

オプション

     -w

     キュー情報をワイドフォーマットで表示します。フィールドは、切
     り捨てなしで表示されます。


     -l

     キュー情報を長い複数行フォーマットで表示します。-l オプ ショ
     ン を 指定すると、次の追加情報が表示されます。キューの説明、
     キューの特性と統計、スケジューリングパラメータ、リソー ス 制
     限、スケジューリングポリシー、ユーザ、ホスト、ユーザシェア、
     ウィンドウ、関連するコマンド、およびジョブ制御。


     -r

     -l オプションと同じ情報を表示します。さらに、キューのフェ ア
     シェアが定義されている場合には、フェアシェアキューのシェアア
     カウントツリーを再帰的に表示します。


     -m host_name | -m host_group |

     指定したホストまたはホストグループ上でジョブを実 行 で き る
     キュー を 表 示します。キーワード all が指定された場合には、
     ローカルクラスタの全ホスト上でジョブを実行できるキューを表示
     し ます。ホストグループのリストについては、bmgroup(1) を参照
     してください。
     MultiCluster 環境でクラスタ名が指定された場合には、指定し た
     クラスタ内のすべてのキューを表示します。


     -u user_name | -u user_group |

     指定したユーザやユーザグループからジョブを受け付けることので
     き る キューを表示します (ユーザグループのリストについては、
     bugroup(1) 参照)。キーワード 'all' が指定された場合には、 全
     ユーザからジョブを受け付けることのできるキューを表示します。


     queue_name ...

     指定したキューの情報を表示します。


     -h

     コマンドの使用法を標準エラー出力に出力して終了します。


     -V

     標準出力に LSF のリリースバージョンを出力して終了します。

出力
  デフォルト出力
     次のフィールドを表示します。


     QUEUE_NAME

     キューの名前。キューの名前は、キューに通常投入されるジョブの
     種類、またはキューが提供するサービスの種類に対応して付けられ
     ます。

          lost_and_found

     LSF 管理者がシステムからキューを除去した場合には、 LSF  は、
     lost_and_found  というキューを作成して、除去されたキューから
     のジョブを lost_and_found キューに入れま す。 lost_and_found
     キュー内のジョブは、他のキューに切り替えられてから、起動され
     ます (bswitch を参照)。


     パラメータ/統計

          PRIO

     キューの優先順位。ジョブの優先順位が設定されていない場 合 に
     は、ジョブのディスパッチ、中断、および再開時にキューの検索順
     序を決定します。高い優先順位値を持つキューは、ジョブのディス
     パッチや再開に対して最初に検索されます (これは UNIX プロセス
     の優先順位付けとは反対です)。そして、高い優先順位値 を 持 つ
     キューは、ジョブの中断に対しては最後に検索されます。

          STATUS

     キューの現在の状態。可能な値は次のとおりです。

          Open

     キューはジョブを受け付けることができます。

          Closed

     キューはジョブを受け付けることができません。

          Active

     キュー内のジョブを起動できます。

          Inactive

     現在のところ、キュー内のジョブは起動できません。

     いつの時点でも、各キューは Open または Closed であり、Active
     ま た は Inactive です。LSF 管理者が badmin を使用することに
     よって、キューをオープン、クローズ、非アクティブ化、および再
     ア クティブ化することができます (badmin(8) を参照)。キューの
     ディスパッチウィンドウがクローズされたり、実行ウィンドウがク
     ロー ズされると、そのキューは非アクティブになります (「-l オ
     プションの出力」セクションの DISPATCH_WINDOWS を参照)。こ の
     場 合には、badmin を使用してキューをアクティブ化することはで
     きません。キューは、そのディスパッチウィンドウの 1 つとそ の
     実 行ウィンドウの 1 つが再びオープンされると、LSF によって再
     アクティブ化されます。LSF ブート時におけるキューの初期状態に
     は  Open  が 設 定され、そのウィンドウに応じて Active または
     Inactive が設定されます。

          MAX

     キューからのジョブが使用できるジョブスロットの最大数。これら
     のジョブスロットは、まだ完成していないディスパッチジョブ、お
     よびスロットを予約した保留ジョブによって使用されます。 順 次
     ジョ ブ は、 ホストにディスパッチされるときに 1 つのジョブス
     ロットを使用します。一方、並列ジョブは、ディスパッチされると
     きに、bsub -n によって要求されるだけのジョブスロットを使用し
     ます。詳細については bsub(1) を参照してください。'-' が表 示
     される場合には、制限はありません。

          JL/U

     キュー内でジョブに使用できるジョブスロットの最大数。これらの
     ジョブスロットは、まだ完成していないディスパッチジョブ、およ
     びスロットを予約した保留ジョブによって使用されます。'-' が表
     示される場合には、制限はありません。

          JL/P

     キューからプロセッサが処理できるジョブスロットの最大数。これ
     は、まだ完成していないディスパッチジョブのジョブスロット、お
     よび保留ジョブに予約されているジョブスロットを含みます。各ホ
     ストに送信されるジョブの数は、プロセッサごとのジョブスロット
     制限 (JL/P) によって制御されます。この制限は、マルチプロセッ
     サホストがより多くのジョブの実行を自動的に許可されるよう、プ
     ロセッサごとに設定されます。'-' が表示された場合には、制限は
     ありません。

          JL/H

     ホストがキューから処理できるジョブスロットの最大数。これは、
     まだ完成していないディスパッチジョブのジョブスロット、および
     保留ジョブに予約されているジョブスロットを含みます。ホストが
     ユニプロセッサホストであるかマルチプロセッサホストであるかと
     は無関係に、各ホストに送信されるジョブの数は、ホストご と の
     ジョブスロット制限 (JL/H) によって制御されます。'-' が表示さ
     れた場合には、制限はありません。

          NJOBS

     現在、キュー内のジョブによって保持されているジョブスロットの
     合 計 数。これには、保留、実行、中断、および予約の各ジョブス
     ロットを含みます。n 個のプロセッサ上で実行されている並列ジョ
     ブ は、キュー内で n 個のジョブスロットを取得するため、n 個の
     ジョブスロットとしてカウントされます。バッチジョブ状態の詳細
     については、bjobs(1) を参照してください。

          PEND

     キュー内の保留ジョブスロットの数。

          RUN

     キュー内の実行ジョブスロットの数。

          SUSP

     キュー内の中断ジョブスロットの数。

  -l オプションの出力
     上記のフィールドに加えて、-l オプションを指定 す れ ば 次 の
     フィールドが表示されます。



     説明

     キューの一般的な使用法の説明。


     パラメータ/統計

          NICE

     キュー内のジョブが実行される nice 値。これは、プロセスの優先
     順位を下げるための UNIX nice 値です (nice(1) を参照)。

          STATUS

          Inactive

     -l オプション用のロングフォーマットでは、キューが非アク ティ
     ブとなる理由を与えます。

          Inact_Win

     キューは、そのディスパッチウィンドウまたはその実行ウィンドウ
     の枠外にあります。

          Inact_Adm

     キューは、LSF 管理者によって非アクティブ化されました。

          SSUSP

     LSF によって中断されたジョブに割り当てられたキュー内のジョブ
     スロットの数。

          USUSP

     ジョブ提出者または LSF 管理者によって中断されたジョブに割 り
     当てられたキュー内のジョブスロットの数。

          RSV

     LSF によって保留ジョブ用に予約されたキュー内のジョブスロット
     の数。


     移行しきい値

     LSF がジョブを別のホストに移行しようとするまでに、キューから
     ディスパッチされたジョブがシステムによって中断状態に保たれる
     時間の長さ (秒単位)。lsb.queues と lsb.hosts の MIG パラメー
     タを参照してください。


     新しいジョブのスケジュール遅延

     新しいジョブが投入された後で、セッションをスケジューリングす
     る ための遅延時間 (秒単位)。スケジュール遅延時間がゼロである
     場合には、ジョブがキューに投入されると、すぐに新 し い ス ケ
     ジューリングセッションが開始されます。

     lsb.queues の NEW_JOB_SCHEDULE_DELAY パラメータを参照して く
     ださい。


     ホストが 2 つのジョブを受け付けるための間隔

     ホストにジョブをディスパッチしてから、同じホストに 2 番目 の
     ジョ ブ をディスパッチするまでに待機すべき時間の長さ (秒単位
     )。ジョブ受け付け間隔がゼロである場合には、ホストは、それ ぞ
     れ の ディスパッチ間隔で複数のジョブを受け付けることができま
     す。lsb.queues と lsb.params の JOB_ACCEPT_INTERVAL パラメー
     タを参照してください。


     リソース制限

     キュー内のジョブに加 え ら れ る ハー ド の リ ソー ス 制 限
     (getrlimit(2)lsb.queues(5) を参照)。これらの制限は、ジョ
     ブ単位かプロセス単位で加えられます。

     ジョブ単位の制限は次のとおりです。

     CPULIMIT

     PROCLIMIT

     MEMLIMIT

     SWAPLIMIT

     PROCESSLIMIT

     UNIX のプロセス単位のリソース制限は次のとおりです。

     RUNLIMIT

     FILELIMIT

     DATALIMIT

     STACKLIMIT

     CORELIMIT

     キューに投入されたジョブに、これらのいずれかの制限が指定され
     ている (bsub(1) を参照) 場合には、そのジョブに対しては、対応
     するジョブ制限とキュー制限の低い方が使用されます。

     リソース制限が指定されない場合には、リソースは無制限と想定さ
     れます。


     スケジューリングパラメータ

     キューに対するスケジューリングしきい値と中断しきい値。

     スケジューリングしきい値 loadSched と中断しきい 値  loadStop
     は、バッチジョブのディスパッチ、中断、および再開を制御するた
     めに使用されます。キューしきい値は、ホスト用に定義されたしき
     い値と組み合わせて使用されます (bhosts(1)lsb.hosts(5) を
     参照)。キューレベルとホストレベルの両方のしきい値が設定さ れ
     た場合には、より制限の厳しいしきい値が適用されます。

     loadSched と loadStop のしきい値には、次のフィールドがありま
     す。

          r15s

     15 秒間の指数平均をとった有効 CPU 実行キュー長。

          r1m

     1 分間の指数平均をとった有効 CPU 実行キュー長。

          r15m

     15 分間の指数平均をとった有効 CPU 実行キュー長。

          ut

     直前の 1 分間にわたって指数平均をとった CPU 使用率 (0~1  の
     パーセンテージで表記)。

          pg

     直前の 1 分間にわたって指数平均をとったメモリページング率  (
     ページ/秒)。

          io

     直前の 1 分間にわたって指数平均をとったディスク I/O レート (
     キロバイト/秒)。

          ls


     現在のログインユーザの数。

          it

     UNIX では、ホストのアイドル時間 (分単位)。つまり、すべてのロ
     グインセッションでキーボードが触られない時間。

     Windows NT では、it インデックスは、特定のホストでスクリーン
     セーバーがアクティブ状態であった時間をベースにしています。

          tmp

     /tmp 内の空き領域のサイズ (メガバイト単位)。

          swp

     現在使用可能なスワップスペースのサイズ (メガバイト単位)。

          mem

     現在使用可能なメモリのサイズ (メガバイト単位)。

     これらの内部インデックスに加えて、lsb.queues で定義されて い
     る場合には外部インデックスも表示されます (lsb.queues(5) を参
     照)。

     loadSched しきい値では、対応する負荷インデックスのジョブディ
     ス パッチしきい値を指定します。値として '-' が表示された場合
     には、しきい値が適用されないことを示します。ホストすべての負
     荷インデックスの値が、キューとホストの対応するしきい値の範囲
     内 (負荷インデックスの意味に応じて下または上) である場 合 に
     は、キュー内のジョブがホストにディスパッチされます。これと同
     じ条件は、このホスト上で中断されていたキューからディスパッチ
     されたジョブを再開するために使用されます。

     同様に、loadStop しきい値では、ジョブ中断のためのしきい値 を
     指定します。ホスト上のいずれかの負荷インデックス値が、キュー
     の対応するしきい値を越えた場合には、キュー内のジョブは中断さ
     れます。


     スケジューリングポリシー

     キューのスケジューリングポリシー。オプションでは、次の 1  つ
     または複数のポリシーを設定できます。

          FAIRSHARE

     キューレベルの共有アカウントを表示します。共有情報ツリーに関
     しては、下の -r の出力を参照してください。


     このキュー内のジョブは、フェアシェアポリシーに基づいて ス ケ
     ジュールされます。一般に、ジョブの所有者がより多くのシェアを
     持ち (下の USER_SHARES を参照)、実行中のジョブが少なく、最近
     に おいて少ない CPU 時間を使用した場合、またはジョブが長時間
     待機していた場合には、そのジョブはこのキュー内の他のジョブよ
     り も 早くディスパッチされます。すべてのユーザが同じシェアを
     持っている場合には、このキュー内のジョブはラウンドロビン方式
     でスケジュールされます。フェアシェアポリシーが指定されない場
     合には、このキュー内のジョブは、通常の先着順 (FCFS) ポリシー
     に基づいてスケジュールされます。つまり、このキューに対して先
     に投入されていたジョブは、このキュー内の他のジョブよりも先に
     ディスパッチされます。

          BACKFILL

     バックフィルキュー内のジョブは、スロット予約ジョブが起動され
     る前にそのジョブを完全に実行できる場合には、他のジョブによっ
     て予約されたスロットを使用できます。

     バックフィルは、キュー制限やユーザ制限では行われずに、ホスト
     ベースの制限でのみ行われます。つまり、バックフィルがサポート
     されるのは、MXJ、JL/U、JL/P、PJOB_LIMIT、およ び  HJOB_LIMIT
     に 達 す る と き だ け で す。 MAX_JOBS、QJOB_LIMIT、および
     UJOB_LIMIT に達するときには、バックフィルはサポートされま せ
     ん。

          IGNORE_DEADLINE

     IGNORE_DEADLINE に Y が設定された場合には、実行制限とは無 関
     係に、すべてのジョブを起動します。

          EXCLUSIVE

     ジョブの投入時にユーザが指定した場合には、排他キューからディ
     ス パッ チ さ れ た ジョブは、ホスト上で排他的に実行できます
     (bsub(1) を参照)。排他実行とは、ジョブが送信されたホストでは
     他のバッチジョブが実行されておらず、そのジョブの実行中には、
     そのホストに対して、バッチ型であれ対話型であれ、別のジョブは
     ディ ス パッチされないことを意味します。デフォルトでは、排他
     ジョブを許しません。

          NO_INTERACTIVE

     このキューはバッチ対話型ジョブを受け付けません  (bsub(1)  の
     -I、 -Is、および -Ip オプションを参照)。デフォルトでは、対話
     型ジョブと非対話型ジョブの両方を受け付けます。

          ONLY_INTERACTIVE

     このキューはバッチ対話型ジョブだけを受け付けます。ジョブは、
     bsub(1)  の -I、-Is、および -Ip オプションを使用して投入する
     必要があります。デフォルトでは、対話型と非対話型の両方のジョ
     ブを受け付けます。


     USER_SHARES

     ユーザまたはユーザグループに割り当てられるシェアのリスト。当
     事者は、その当事者のシェアをキューで指定された全当事者のシェ
     アの合計で割った値に基づいて、リソースの一部を取得します。次
     のフィールドが表示されます。

     USER/GROUP

     SHARES

     PRIORITY

     STARTED

     RESERVED

     CPU_TIME

     RUN_TIME


     DEFAULT HOST SPECIFICATION

     デフォルトのホストまたはホストモデルであり、すべてのジョブの
     CPU 時間制限を正規化するために使用されます。

     クラスタ内のホストに定義された CPU 係数のリストを表示した い
     場 合 には、lsinfo(1) を使用します。CPU 係数は lsf.shared(5)
     で設定されます。

     ホストまたはホストモデルの適切な CPU スケール係数は、実行 ホ
     ストでの実際の CPU 時間制限を調整するために使用されます

     (lsb.queues(5)  の  CPULIMIT  を 参 照  )。  lsb.queues   の
     DEFAULT_HOST_SPEC  パ ラ メー タ は、 lsb.params  のシステム
     DEFAULT_HOST_SPEC パラメータを無効にします (lsb.params(5) を
     参照)。ジョブを投入するときに、ユーザが

     bsub -c cpu_limit[/host_name | /host_model] を使用してホスト
     仕 様を明示的に指定した場合には、そのユーザ仕様は lsb.params
     と lsb.queues の両方で定義された値を無効にします。


     RUN_WINDOWS

     キュー内のジョブを実行できる、1 週間の中の 1 つまたは複数 の
     実行ウィンドウです。

     実行ウィンドウの最後に到達すると、次の実行ウィンドウの始まり
     までは、キューからの実行中のジョブは中断されます。デフォルト
     は制約なし、つまり、常にオープンです。


     DISPATCH_WINDOWS

     キューのディスパッチウィンドウ。ディスパッチウィンドウ は  1
     週 間 の中の時間枠であり、その間ならキュー内のジョブをディス
     パッチできます。

     キューがそのディスパッチウィンドウから外に出ると、そのキュー
     の中のジョブはディスパッチされません。すでにディスパッチされ
     たジョブは、ディスパッチウィンドウの影響を受けません。デフォ
     ルトは制約なし、つまり、常にオープンです (1 日 24 時間、週 7
     日間)。なお、このようなウィンドウは、バッチジョブにだけ適 用
     されます。LIM によってスケジュールされた対話型ジョブは、別の
     ディスパッチウィンドウ群によって制御されます (lshosts(1)  を
     参 照)。個々のホストに対して類似のディスパッチウィンドウを設
     定できます (bhosts(1) を参照)。

     ウィンドウは、フォーマット begin_time-end_time で表示され ま
     す。 時刻はフォーマット [day:]hour[:minute] で指定されます。
     ここで、すべてのフィールドは、それぞれの正当な範囲内の数値で
     す。つまり、day は 0 (日曜)~6、hour は 0~23、minute は 0~
     59 です。minute のデフォルト値は 0 (正時) です。day のデフォ
     ルト値は毎日です。ウィンドウの begin_time と end_time は '-'
     によって区切られ、その中に空白文字 (スペースと TAB) は使用で
     き ません。ウィンドウには、begin_time と end_time の両方が必
     要です。複数のウィンドウは、空白文字によって区切られます。


     USERS

     キューに対してジョブを投入できるユーザとユーザグループのリス
     ト。ユーザグループ名には、グループ名の最後にスラッシュ(/) が
     追加されています。bugroup(1) を参照してください。


     HOSTS

     キュー内のジョブをディスパッチできる、ホストとホストグループ
     のリスト。ホストグループ名には、グループ名の最後にスラッシュ
     (/) が追加されています。bmgroup(1) を参照してください。


     NQS DESTINATION QUEUES

     NQS 宛先キューのリスト。

     bsub -q queue_name を使用してジョブを投入し、指定した キュー
     は ジョ ブを NQS システムに転送するよう設定されていると、LSF
     は、NQS 宛先キューの 1 つにジョブを転送します。こ の ジョ ブ
     は、LSF クラスタのメンバではない、NQS バッチサーバホスト上で
     実行されます。このジョブは、LSF クラスタ外の NQS システム 上
     で実行されますが、LSF クラスタ内で実行されるジョブとほとんど
     同じ方法で、依然として LSF によって管理されます。 し た がっ
     て、 バッチジョブを NQS システムに透過的に送信して実行し、そ
     のジョブの結果を取り戻すことができます。LSF コマンド、 lsNQS
     (NQS コマンド、lsnqs(1) を参照)、および xlsbatch (Batch ユー
     ザ用の GUI、xlsbatch(1) を参照) など、サポートされている任意
     のユーザインタフェースを使用して、NQS システムで実行されてい
     るバッチジョブを投入、監視、シグナル発行、および削除すること
     が できます。詳細については、lsb.queues(5)bsub(1) を参照
     してください。


     ADMINISTRATORS

     キュー管理者のリスト。これに名前を記載されたユーザは、キュー
     内 の ジョ ブ と キュー 自身を操作できます。詳細については、
     lsb.queues(5) を参照してください。


     PRE_EXEC

     キューの実行前コマンド。実行前コマンドは、キュー内の各ジョブ
     が実行ホスト (または、並列バッチジョブ用に選択された最初のホ
     スト) 上で実行される前に、実行されます。詳 細 に つ い て は
     lsb.queues(5) を参照してください。


     POST_EXEC

     キューの実行後コマンド。実行後コマンドは、ジョブが終了すると
     実 行されます。詳細については lsb.queues(5) を参照してくださ
     い。


     REQUEUE_EXIT_VALUES

     これらの値で終了するジョブは、自動的にキューに再登録さ れ ま
     す。詳細については lsb.queues(5) を参照してください。


     RES_REQ

     キューのリソース要件。キューが使用できるのは、これらのリソー
     ス要件を満足するホストだけです。


     最大スロット予約時間


     スロットがキュー内の保留ジョブに予約される最大時間 (秒 単 位
     )。lsb.queues の SLOT_RESERVE=MAX_RESERVE_TIME[n] パラメータ
     を参照してください。


     RESUME_COND

     キュー内の中断ジョブに対する再開しきい値条件。詳細については
     lsb.queues(5) を参照してください。


     STOP_COND

     キュー内の実行ジョブに対する停止しきい値条件。詳細については
     lsb.queues(5) を参照してください。


     JOB_STARTER

     キュー内の実行ジョブに対するジョブスタータコマンド。詳細につ
     いては lsb.queues(5) を参照してください。


     SEND_JOBS_TO

     キューが (LSF MultiCluster 環境で) ジョブをエクス ポー ト す
     る、リモートキュー名のリスト。


     RECEIVE_JOBS_FROM

     キューが (LSF MultiCluster 環境で) ジョブを受け取る、リ モー
     トクラスタ名のリスト。


     PREEMPTION

          PREEMPTIVE

     複数の割り込み型キューを定義できます。割り込み型キュー 内 の
     ジョブは、低優先順位キューからの実行ジョブに割り込むことがで
     きます。つまり、割り込み型キュー内のジョブは、ジョブ制 限 に
     よって定義された使用可能なジョブスロットが高優先順位キューか
     らのジョブによって取得されていない限り、たとえホストま た は
     ユーザのジョブ制限に到達した場合であっても、起動することがで
     きます。実行ジョブ (中断ジョブを除く) の数が対応するジョブ制
     限の範囲内に収まるように、低優先順位キューからのジョブは中断
     されます。割り込み型ポリシーを指定しない場合には、デフォルト
     では、割り込み可能と指定されたキューがない限り、どのジョブに
     も割り込みません (下の


     PREEMPTABLE の説明を参照)。

          PREEMPTABLE

     割り込み可能キュー内のジョブは、たとえ高優先順位キューが割り
     込み型と指定されていない場合でも、高優先順位キュー内のジョブ
     によって割り込まれることがあります。


     RERUNNABLE

     RERUNNABLE フィールドの表示が yes である場合には、そのキュー
     内のジョブは再実行可能です。つまり、実行ホストが使用できなく
     なった場合には、キュー内のジョブは自動的に再起動または再実行
     されます。しかし、ジョブから再実行可能オプションを除去した場
     合には、キュー内のジョブは再起動されません。詳細につい て は
     lsb.queues(5) を参照してください。


     CHECKPOINT

     CHKPNTDIR フィールドが表示された場合には、キュー内のジョブは
     チェックポイント可能です。他の値を指定しない場合には、ジョブ
     はデフォルトのチェックポイントディレクトリと期間を使用 し ま
     す。なお、ジョブからチェックポイントオプションを除去した場合
     には、キュー内のジョブはチェックポイントされません。詳細につ
     いては lsb.queues(5) を参照してください。

          CHKPNTDIR

     絶対パス名または相対パス名を使用して、チェックポイントディレ
     クトリを指定します。

          CHKPNTPERIOD

     チェックポイント期間を秒単位で指定します。

     bqueues の出力ではチェックポイント期間を秒単位でレポートしま
     すが、このチェックポイント期間は分単位で定義されます (チェッ
     ク   ポ    イ    ン    ト    期    間    は、    bsub     -k
     "checkpoint_dir[checkpoint_period]"   オ プ ショ ン ま た は
     lsb.queues で定義されます)。


     JOB CONTROLS

     ジョブ制御用に 設 定 さ れ た ア ク ショ ン。 lsb.queues  の
     JOB_CONTROLS パラメータを参照してください。

     設定されたアクションは、フォーマット [action_type,  command]
     で表示されます。ここで、action_type は SUSPEND、RESUME、また
     は TERMINATE です。

  -r オプションの出力
     -r オプションを指定すれば、-l オプションに対して表示さ れ る
     フィールドに加えて、次のフィールドが表示されます。


     SCHEDULING POLICIES

          FAIRSHARE

     -r オプションを指定すれば、bqueues は、キューに関連付けら れ
     た共有情報ツリーの全体を再帰的に表示します。

関連項目
     lsfbatch(1),     bugroup(1),     nice(1),      getrlimit(2),
     lsb.queues(5),   bsub(1),  bjobs(1),  bhosts(1),  badmin(8),
     mbatchd(8)
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