bhosts
ホスト、およびホストの静的リソースと動的リソースを表示します
形式
bhosts [-w | -l] [-R "res_req"] [host_name | host_group] ...
bhosts [-w | -l] [-R "res_req"] [cluster_name]
bhosts -s [shared_resource_name ...]
bhosts [-h | -V]
機能説明
ホストの情報を表示します。
デフォルトでは、全ホストの情報 (ホスト名、ホスト状態、ジョブ
スロット制限、およびジョブ状態統計) を返します。
-s オプションを指定すると、数値共有リソースおよび関連する ホ
ストの情報を表示します。
オプション
-w
ホスト情報をワイドフォーマットで表示します。各フィールドは、
切り捨てなしで表示されます。
-l
ホスト情報を (長い) 複数行フォーマットで表示します。デフォル
トフィールドに加えて、CPU 係数、ディスパッチウィンドウ、現在
負荷、および負荷しきい値に関する情報も表示します。
-R res_req
リソース要件式を満足するホストの情報だけを表示します。リソー
ス 要 件の詳細については、lsfintro(1) を参照してください。リ
ソース要件文字列のサイズは、512 バイトに限定されています。
LSF は、静的または動的な外部負荷インデックスを含めて、すべて
の負荷インデックスに対するリソース要件の順序付けをサポートし
ています。
host_name ... | host_group ...
指定したホストまたはホストグループの情報だけを表示します。ホ
ストグループの場合には、ホストグループの名前の代わりに、その
グループに属しているホストの名前が表示されます。複数のホスト
やホストグループを指定するときには、引用符を使用しないでくだ
さい。
cluster_name
指定したクラスタ内のホストの情報を表示します。
-s [shared_resource_name ...]
指定した共有リソースの情報を表示します。これらのリソースは、
数値を持っていることが必要です。リソース名、合計量と予約量、
およびリソースロケーションからなる情報を返します。共有リソー
スを指定しない場合には、すべての数値共有リソースの情報を表示
します。
-h
コマンドの使用法を標準エラー出力に出力して終了します。
-V
LSF のリリースバージョンを標準エラー出力に出力して終了 し ま
す。
出力
ホストベースのデフォルト
次のフィールドを表示します。
HOST_NAME
ホストの名前。あるホストがバッチジョブを実行しており、そのホ
ス ト が 設 定 か ら は ず さ れ た 場合には、そのホスト名は
lost_and_found と表示されます。
STATUS
ホストの現在の状態。バッチジョブは、ok 状態のホスト に だ け
ディスパッチできます。ホスト状態としては、次の値が考えられま
す。
ok
ホストはバッチジョブを受け付けることができます。
unavail
ホストがダウンしているか、またはホスト上の LIM と SBD が到達
不能です。
unreach
ホスト上の LIM は動作していますが、SBD が到達不能です。
closed
ホストは、リモートバッチジョブを受け付けることができません。
ホストがクローズされるには、いくつかの理由があります (ホスト
ベースの -l オプションを参照)。
JL/U
ユーザごとにホストが処理できるジョブスロットの最大数。
非割り込みスケジュールの場合には、これらのジョブスロットは、
実 行 ジョブだけではなく、スロットを予約した中断ジョブや保留
ジョブによっても使用されます。
割り込みスケジュールの場合には、これらのジョブスロットは、実
行 ジョ ブやスロットを予約した保留ジョブによって使用されます
(lsb.queues(5) の PREEMPTIVE および lsb.hosts(5) の JL/U の
説 明を参照)。ダッシュ(-) が表示される場合には、制限はありま
せん。
MAX
ホストが処理できるジョブスロットの最大数。これらのジョ ブ ス
ロットは、ホスト上の実行ジョブと中断ジョブ、およびホスト上に
ジョブスロットを予約した保留ジョブによって使用されます。
割り込みスケジュールが使用される場合には、中断ジョブはカウン
ト さ れ ま せ ん (lsb.queues(5) の PREEMPTIVE お よ び
lsb.hosts(5)の MXJ の説明を参照)。ダッシュ(-) が表示される場
合には、制限はありません。
NJOBS
ホスト上で開始されたジョブ (実行ジョブ、中断ジョブ、ま た は
チャンクジョブを含む) によって使用されるジョブスロットの数。
RUN
ホスト上の実行ジョブによって使用されるジョブスロットの数。
SSUSP
ホスト上のシステム中断ジョブによって使用されるジョブスロット
の数。
USUSP
ホスト上のユーザ中断ジョブによって使用されるジョブスロットの
数。 ジョブは、ユーザまたは LSF 管理者によって中断されること
があります。
RSV
ホスト上にジョブスロットを予約した保留ジョブによって使用され
るジョブスロットの数。
ホストベースの -l オプション
-l オプションを指定すれば、上記のフィールドに加えて、次の 項
目も表示されます。
STATUS
closed
-l オプションによって表示されるロングフォーマットでは、ホ ス
トがクローズされる理由が示されます。
closed_Adm
ホストは、LSF 管理者または root によってクローズされています
(badmin(8) を参照)。ホストにはジョブをディスパッチできません
が、ホスト上で実行されているジョブには影響がありません。
closed_Lock
ホストは、LSF 管理者または root によってロックされてい ま す
(lsadmin(8) を 参照)。ホスト上のすべてのバッチジョブは、LSF
によって中断されます。
closed_Wind
ホストは、構成ファイル lsb.hosts(5) で定義された、ディスパッ
チウィンドウによってクローズされています。ホスト上のすべての
バッチジョブは、LSF システムによって中断されています。
closed_Full
ホスト上で設定されたバッチジョブスロットの最大数に到達しまし
た (MAX フィールドを参照)。
closed_Excl
現在、ホストは排他ジョブを実行しています。
closed_Busy
ホストは過負荷状態にあります。その理由は、いくつかの負荷イン
デックスが、設定されたしきい値を越えたためです (lsb.hosts(5)
を参照)。ホストをビジー状態にしたしきい値の前には、アスタ リ
スク (*) が表示されます。
closed_LIM
ホスト上の LIM は到達不能ですが、SBD は ok です。
CPUF
ホストの CPU 正規化係数を表示します (lshosts(1) を参照)。
DISPATCH_WINDOWS
ホストごとのディスパッチウィンドウを表示します。ディスパッチ
ウィンドウは、各ホストでバッチジョブを実行できる、平日の時刻
ウィンドウです。すでに開始されているジョブは、ディス パッ チ
ウィンドウによる影響を受けません。ディスパッチウィンドウのデ
フォルトは、制約なしの常にオープンです (つまり、1 日 24 時間
の 週 7 日間です)。ディスパッチウィンドウの指定については、
bqueues(1) の -l オプションにある DISPATCH_WINDOWS キー ワー
ドの説明を参照してください。
CURRENT LOAD
ホストの合計負荷と予約負荷を表示します。
Reserved
予約リソースを指定するには、bsub -R を使用します
(lsfintro(1) を参照)。これらのリソースは、ホスト上で動作して
いるジョブによって予約されます。
Total
合計負荷は、負荷インデックスが増加しているか減少しているかに
よって、異なる意味を持ちます。
実行キュー長、CPU 使用率、ページング動作、ログイン、お よ び
ディ スク I/O など、増加する負荷インデックスの場合には、合計
負荷は消費量と予約量の和になります。合計負荷は、現在負荷と予
約負荷の和として計算されます。現在負荷は、lsload(1) によって
認識される負荷です。
使用可能なメモリ、アイドル時間、使用可能なスワップスペース、
お よび tmp 内の使用可能なスペースなど、減少する負荷インデッ
クスの場合には、合計負荷は使用可能な量です。合計負荷は、現在
負荷と予約負荷の差になります。この差は、lsload(1) によって識
別される使用可能なリソースです。
LOAD THRESHOLD
スケジューリングしきい値 loadSched と中断しきい 値 loadStop
を 表 示 し ます。また、移行しきい値 (定義されている場合) と
チェックポイントサポート (ホストがチェックポイントをサポート
する場合) も表示します。
しきい値のフォーマットは、バッチジョブキューの場合と同じです
(bqueues(1) と lsb.queues(5) を参照)。しきい値と負荷インデッ
クスの説明については、bqueues(1) の -l オプ ショ ン に あ る
「QUEUE SCHEDULING PARAMETERS」キーワードの説明を参照してく
ださい。
リソースベースの -s オプション
-s オプションを指定すれば、スケジューリングに使用された 量、
予約された量、および共有リソースの関連ホストが表示されます。
数値を持つ共有リソースだけが表示されます。共有リソースの設定
方 法 に ついては、lim(8) と lsf.cluster(5) を参照してくださ
い。
次のフィールドが表示されます。
RESOURCE
リソースの名前。
TOTAL
スケジューリングに使用された共有リソースの値。これは、共有リ
ソースに対する現在負荷と予約負荷の合計です。
RESERVED
ジョブによって予約された量。予約リソースを指定するには、bsub
-R を使用します (lsfintro(1) を参照)。
LOCATION
共有リソースに関連付けられたホスト。
関連項目
lsb.hosts(5), bqueues(1), lsfintro(1), lshosts(1), bad-
min(8), lsadmin(8)
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