LSFコマンドマニュアル

bhist


bhist
     ジョブに関する履歴情報を表示します

形式
     bhist [-a | -d | -p | -r | -s]  [-b  |  -w]  [-l]  [-t]  [-C
     time0,time1]   [-D   time0,time1]   [-S   time0,time1]   [-T
     time0,time1] [-f logfile_name | -n number_logfiles |  -n  0]
     [-J job_name] [-m host_name] [-N host_name | -N host_model |
     -N  CPU_factor]  [-P  project_name]  [-q   queue_name]   [-u
     user_name | -u all]

     bhist [-J job_name] [-N  host_name  |  -N  host_model  |  -N
     CPU_factor] [job_ID ... | "job_ID[index]" ...]

     bhist [-h | -V]

機能説明
     LSF ジョブに関する履歴情報を表示します。

     デフォルトでは、自分の保留ジョブ、実行ジョブ、および中断ジョ
     ブに関する情報を表示します。デフォルトでは、情報をジョブ別に
     まとめます。デフォルトでは、CPU 時間は正規化されませ ん。 デ
     フォルトでは、LSF システムによって使用されているイベントログ
     ファイルである

     $LSB_SHAREDIR/ cluster_name/logdir/lsb.events を検索し ま す
     (lsb.events(5)  を参照)。デフォルトでは、ここ 1 週間に発生し
     たイベントを表示しますが、環境変数 LSB_BHIST_HOURS を設定 す
     れば、これを代替の時間数に変更できます。

     -l と -b の両方が存在しない場合には、デフォルトでは、出力 の
     フィールドだけを表示します (下を参照)。

オプション

     -a

     完成ジョブと未完成ジョブの情報を表示します。

     このオプションは、-d、-p、-s、および -r を無効にします。


     -b

     ブリーフフォーマット。情報をブリーフフォーマットで表示 し ま
     す。 -s オプションと一緒に使用された場合には、各ジョブが中断
     された理由を表示します。


     -d


     完成ジョブの情報だけを表示します。


     -l

     ロングフォーマット。追加の情報を表示します。-s と一緒に使 用
     された場合には、各ジョブが中断された理由を表示します。


     -p

     保留ジョブの情報だけを表示します。


     -r

     実行中のジョブの情報だけを表示します。


     -s

     中断ジョブの情報だけを表示します。


     -t

     ジョブイベントを時系列で表示します。


     -w

     ワイドフォーマット。情報をワイドフォーマットで表示します。


     -C time0,time1

     指定した時間内に完了または終了したジョブだけを表示します。


     -D time0,time1

     指定した時間内にディスパッチされたジョブだけを表示します。


     -S time0,time1

     指定した時間内に投入されたジョブの情報だけを表示します。


     -T time0,time1


     -t と一緒に使用されます。指定した時間内のジョブイベントに 関
     する情報だけを表示します。


     -f logfile_name

     指定したイベントログを検索します。絶対パスまたは相対パスを指
     定します。ファイル上での直接的な分析に役立ちます。


     -J job_name

     指定した job_name を持つジョブだけを表示します。


     -m host_name

     指定したホストにディスパッチされたジョブだけを表示します。


     -n number_logfiles | -n 0

     指定した数のイベントログを検索します。その際、現在のイベント
     ロ  グ  か  ら  始  め て 直 前 の ロ グ ま で 進 み ま す。
     $(LSB_SHAREDIR)/cluster_name/logdir  のすべてのイベントロ グ
     ファイルを指定するには 0 を指定します。

     たとえば、2 を指定した 場 合 に は、 LSF  は  lsb.events  と
     lsb.events.1 を検索します。

     3 を指定した場合には、LSF は lsb.events、lsb.events.1、お よ
     び lsb.events.2 を検索します。


     -N host_name | -N host_model |

     指定した CPU 係数、あるいは指定したホストまたはホストモデ ル
     の CPU 係数によって、CPU 時間を正規化します。

     イベントログに対して直接 bhist を使用する場合には、CPU 係 数
     を指定する必要があります。

     ホストモデルと CPU 係数の情報を取得するには、lsinfo を使用し
     ます。


     -P project_name

     指定したプロジェクトに属するジョブの情報だけを表示します。


     -q queue_name
     指定したキューに投入されたジョブの情報だけを表示します。


     -u user_name | -u all

     指定したユーザ (キーワード all を指定した場合には、すべて の
     ユーザ) によって投入されたジョブの情報を表示します。


     job_ID | job_ID[index]

     すべてのイベントログファイルを検索して、指定したジョブの情報
     だけを表示します。ジョブ配列を指定した場合には、すべての要素
     を時系列で表示します。

     このオプションは、-J、-N、-h、および -V を除いて、他のすべて
     の オプションを無効にします。-J と一緒に使用した場合には、指
     定のジョブ名を持ち、ここに記載されているジョブだけが表示され
     ます。


     -h

     コマンドの使用法を標準エラー出力に出力して終了します。


     -V

     LSF のリリースバージョンを標準エラー出力に出力して終了 し ま
     す。

出力
  デフォルトフォーマット
     ジョブがさまざまな状態で費やした時間の統計:


     PEND

     ジョブがディスパッチされるまでの合計待ち時間 (ユーザの中断時
     間を除く)。


     PSUSP

     保留ジョブの合計ユーザ中断時間。


     RUN

     ジョブの合計実行時間。



     USUSP

     ジョブがディスパッチされてからの、合計ユーザ中断時間。


     SSUSP

     ジョブがディスパッチされてからの、合計システム中断時間。


     UNKWN

     ジョブの合計不明時間 (実行ホスト上の SBD が一時的に到達不 能
     である場合には、ジョブ状態は不明になる)。


     TOTAL

     ジョブがすべての状態で費やした合計時間。完成ジョブの場 合 に
     は、これはターンアラウンド時間です (つまり、ジョブの投入から
     ジョブの完了までの時間)。

  ロングフォーマット (-l)
     詳細な履歴には、ジョブが転送された日時、およびジョブの転送先
     であったクラスタの名前が含まれます。

ファイル
     lsb.events を読んでください。

関連項目
     lsb.events(5), bsub(1), bjobs(1), lsinfo(1)

時間フォーマット
     -C、-S、-D、および -T の各オプションに お け る  time0,time1
     は、次のフォーマットに準拠する必要があります。

     time_form = -ptime,ptime | ptime, | ,ptime | itime

     ptime     = day | /day | month/ | year/month/day |

                 year/month/day/ | hour: | month/day |

                 year/month/day/hour: |

                 year/month/day/hour:minute | day/hour: |

                 month/day/hour: | day/hour:minute |

                 hour:minute | month/day/hour:minute | . |


                 .-itime

     itime     = ptime

     day, month, hour, minute = two digits

     ここで、

     -ptime は特定の時点を表します

     -itime は特定の時間間隔を表します

     -. (ピリオド) は現在の月/日/時:分を表します

     次の規則を覚えておけば、時間を指定するときに役立ちます。

     - year は 4 桁とし、その後には / を付ける

     - month の後には / を付ける

     - day の前には / を付ける

     - hour の後には : を付ける

     - minute の前には : を付ける

     - day を単独で指定する場合、または day の後に /hour: を付 け
     る場合には、day の前の / を省略できる

     - 時間フォーマットにはスペースを使用できない。つまり、時間は
     1 つの文字列であることが必要。

     上記の時間フォーマットは、時間を簡単かつ柔軟に指定するために
     設計されたものです。

     たとえば、現在の時間が、2000 年 3 月 9 日の 17:06:30 であ る
     とします。

     1,8      Mar 1 00:00:00 2000 to Mar 8 23:59:00 2000;

     ,4 or ,/4 the time when first job was logged to Mar 4

               23:59:00 2000;

     6 or /6  Mar 6 00:00:00 2000 to Mar 6 23:59:00 2000;

     2/       Feb 1 00:00:00 2000 to Feb 28 23:59:00 2000;

     12:      Mar 9 12:00:00 2000 to Mar 9 12:59:00 2000;

     2/1      Feb 1 00:00:00 2000 to Feb 1 23:59:00 2000;

     2/1,     Feb 1 00:00:00 to the current time;

     ,. or ,  the time when first job was logged to the

              current time;

     ,.-2     the time when first job was logged to Mar 7

              17:06:30 2000;

     ,.-2/    the time when first job was logged to Jan 9

              17:06:30 2000;

     ,2/10:   the time when first job was logged to Mar 2

              10:59:00 2000;

     1993/11/25,2000/1/25  from Nov 25 00:00:00 1993 to Jan

              25 23:59:00 2000
Contact

お問い合わせ

お客様に最適な製品をご提案いたします。まずは気軽にお問い合わせ下さい。
03-5446-5531

平日9:30~17:30 (土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、夏期休暇は、休日とさせていただきます。)