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AMD EPYC™ 7003シリーズプロセッサー

特長

AMD EPYC™の第3世代にあたるAMD EPYC™ 7003シリーズプロセッサー(開発コード名:Milan)は、Zen 3マイクロアーキテクチャーを採用したCPUです。Zen 3マイクロアーキテクチャーは、前世代のZen 2マイクロアーキテクチャーの7nm製造プロセスにさらに改良を加えた製造プロセスで製造され、同一クロックのAMD EPYC™ 7002シリーズプロセッサー(開発コード名:Rome)と比べて、コア単位でIPC(Instruction per cycle;1サイクル当たりの実行命令数)が+15%向上しています。また、L3キャッシュダイの構成が変わり、8コアで共有する32MB L3のキャッシュダイになっており、これにより1コアで32MB L3キャッシュを占有できるSKUバリエーションが可能になりました。
メモリはDDR-3200を支える実動1600MHzバス動作へ変わっています。AMD EPYC™ 7002シリーズプロセッサーでは内部バスクロックが最大1499MHzだったため、DDR4-3200メモリモジュール搭載時に同期できるまでにレイテンシがありました。Zen3マイクロアーキテクチャーではそのレイテンシが短縮され、これによりメモリへのランダムアクセス性能が向上しています。これはDeep Learning等の大量の画像を解析するときなどにも功を奏すると考えられます。




仕様一覧

AMD EPYC™ 7003シリーズ

モデルコア数動作周波数Max.
Boost
Freq.
(GHz)
L3 Cache
(MB)
メモリ
チャンネル
最大
DDR
周波数
(1DPC)
TDP
(W)
1ソケットの
理論メモリ帯域
(GB/s)
PCIe 4
Lanes
2P/1P1CPU
倍精度
理論性能
(GFLOPS)
7773X642.23.576883200280204.81282P/1P2252.8
7763642.453.525683200280204.81282P/1P2508.8
77136423.67525683200225204.81282P/1P2048
7713P6423.67525683200225204.81281Ponly2048
76635623.525683200240204.81282P/1P1792
7643482.33.625683200225204.81282P/1P1766.4
7573X322.83.676883200280204.81282P/1P1433.6
75F3322.95425683200280204.81282P/1P1510.4
7543322.83.725683200225204.81282P/1P1433.6
7543P322.83.725683200225204.81281Ponly1433.6
7513322.63.6512883200200204.81282P/1P1331.2
7473X242.83.776883200240204.81282P/1P1075.2
7453282.753.456483200225204.81282P/1P1232
74F3243.2425683200240204.81282P/1P1228.8
7443242.85412883200200204.81282P/1P1094.4
7443P242.85412883200200204.81281Ponly1094.4
7413242.653.612883200180204.81282P/1P1017.6
7373X163.053.876883200240204.81282P/1P780.8
73F3163.5425683200240204.81282P/1P896
7343163.23.912883200190204.81282P/1P819.2
73131633.712883200155204.81282P/1P768
7313P1633.712883200155204.81281Ponly768
72F383.74.125683200180204.81282P/1P473.6

※ 定格動作周波数とAVX時動作周波数を同一と仮定した場合の理論ピーク性能(計算式は、定格動作周波数×コア数×16)。



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