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Vi (Vim) 超入門

第4回 Vi の検索機能を活用する、ファイル内を快適に移動する

この連載では、Linux を使いこなすためには、必須の項目と言えるテキストエディタ Vi の使い方を解説していきます。この講座が終了する頃には皆さんが使いこなせるよう、判りやすく解説します。

Vi の検索機能

第1回目に作成した、“.cshrc.test”というファイルを例に、Vi による検索機能を試してみましょう。

[hpc@z800 ˜]$ vi .cshrc.test

/set <Enter> と入力してください。set の頭の s にカーソルが移動します。

set INTELCOMPILER = 11.1
#set INTELCOMPILER = 10.1

次に小文字の [ n ] を入力してください。次に set が出現する行へカーソルが移動したと思います。

set INTELCOMPILER = 11.1
#set INTELCOMPILER = 10.1

最後に大文字の [ N ] を入力すると、逆方向に set が出現する行を検索し、カーソルが移動します。

コマンドコマンドの意味
/[検索文字列] 順方向に文字列を検索
?[検索文字列]逆方向に文字列を検索
n初回検索後、順方向にマッチする文字列を検索
N初回検索後、逆方向にマッチする文字列を検索
*(アスタリスク) カーソル位置の単語を、順方向に検索
#カーソル位置の単語を、逆方向に検索
%(や[に対応する括弧を検索

ファイル内を快適に移動する

行内移動

[ 0 ] 又は [ ^ ] 行頭に移動

[ ( ] 前の文に移動

[ g ] [ e ] 前の単語の末尾に移動

[ b ] 前の単語の先頭に移動

[ h ]又は [Back Space] 左に1文字移動

[ l ] 又は [Space] 右に1文字移動

[ w ] 次の単語の先頭に移動

[ e ] 次の単語の末尾に移動

[ ) ] 次の文に移動

[ $ ] 行末に移動

行間移動

[ { ] 前の段落に移動

[ – ] 前の行の先頭に移動

[ k ] 前の行に移動

[ j ]  次の行に移動

[Enter] 又は [ + ] 次の行の先頭に移動

[ } ] 次の段落に移動

ページ間スクロール

[ g ]、[ g ] 1ページ目の1行目に移動

[Ctrl] + [ b ] 前のページに移動

[Ctrl] + [ f ] 次のページに移動

[ G ] 最終ページの最終行に移動

現在の位置を確認する

[Ctrl] + [ g ] を押下すると、ページの最下方にファイル名と現在カーソルのある行の行番号が表示されます。

指定行へ移動

[行番号] を入力し、続けて [ Shift ] + [ g ] (大文字の [ G ] )を入力すると、指定した行番号の行にカーソルが移動します。

検索機能と、ファイル内移動コマンドを自在に操ることで、ファイルの編集や閲覧のスピードを上げる事が出来ます。次回は、検索した内容を置き換える置換機能を説明します。
本当にお疲れさまでした。また次回お会いしましょう。

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