ホーム > HPC・DL・AI > 技術情報 > 技術解説 > 新世代CPU インテル®Xeon®プロセッサーE5-2600シリーズ HPC分野における性能評価

新世代CPU インテル®Xeon®プロセッサーE5-2600シリーズ HPC分野における性能評価

新しい拡張命令セット『インテル®AVX』

  • 256bit SIMD 演算命令
    • 演算幅がSSEの2倍(256bit)となり、理論上の演算性能も2倍
  • 動作要件(全て満たす必要があります)
    • CPU : Sandy Bridge Microarchitecture以降のインテルCPU
      もしくはAMDのBulldozer
    • OS : Red Hat Enterprise Linux 6 以上、もしくはその互換OS
      もしくはWindows 7 SP1,Windows Server 2008 R2 SP1,Windows 8
    • コンパイラ:インテル Composer XE 2011以降
      もしくは GCC 4.6 以降、 PGI 2011(11.x)

インテル®Xeon®プロセッサー比較

プロセッサーX5690 E5-2670 (E5-2690) 
CPUシリーズXeon® 5600番台Xeon® E5-2600番台 
CPU世代Westmere-EP Sandy Bridge-EP 
マイクロアーキテクチャーNehalem Sandy Bridge 
CPUソケットSocket B, LGA1366 Socket R, LGA2011 
CPU毎のコア数 68
L3キャッシュサイズ 12MB 20MB
CPU毎の消費電力 130W 115W (135W)
内部バス クロスバースイッチリングバス 
動作周波数 3.46GHz 2.60GHz (2.90GHz) 
インテル® AVX なしあり 
Flops/クロック 48
理論演算性能(2CPU) 166.08GFLOPS 332.8GFlops (371.2Gflops)

インテル®Xeon®チップセット比較

対応プロセッサー5520 ChipsetC600 Chipset
QPI バージョンXeon® 5500/5600Xeon® E5-2400/2600 番台
QPIリンク速度6.4GT/s8.0GT/s
最大メモリ速度DDR3 1333MHzDDR3 1600MHz
PCI Express インタフェースSecond Generation(Gen2)Third Generation(Gen3)
PCI Express レーン数3680
レーン毎のPCIeバンド幅 500MB/sec1GB/sec
オンボードSAS対応なしあり

インテル®Xeon®プラットフォーム比較

Xeon X5690 vs. E5-2670
〜AVXを利用するアプリケーションの場合〜

現行CPU Xeon X5690と、SandyBridge世代の新CPU Xeon E5-2670で、HPLとVASPのベンチマークを取得しました。製品化前の時点でのベンチマークデータとなりますのでご留意ください。
HPLをインテルコンパイラのAVX最適化を有効にしてビルドし、その性能を測りました。
HPLではAVXの効果が十分に発揮され、N=20000においてX5690 12コアとE5-2670 16コアの比較で2.1倍以上の性能向上を達成しています。続報にご期待下さい。

HPLのベンチマーク続報はこちらをご参照ください。

検証環境
CPUXeon X5690Xeon E5-2670
OSCentOS 5.6Red Hat Enterprise Linux 6.1
M/BHPC5000-1UTwinX9DR6-F
Memory48GB64GB
Intel Compiler11.112.0

Xeon X5690 vs. E5-2670
〜AVXを利用するアプリケーションの場合(続)〜

AVXを適用可能なアプリケーションの例として、AmberとVASPをインテルコンパイラーのAVX最適化を有効にしてビルドし、経過時間を測定しました。
Amber、VASPともに16コアまで順調に速度向上が得られています。ノードあたりで見ると、AmberではX5690 12コアとE5-2670 16コアの比較で1.3倍の性能を達成しています。
VASPではX5690 12コアとE5-2670 16コアの比較で1.8倍の性能を達成しています。

Amberのベンチマーク続報はこちらをご参照ください。
VASPのベンチマーク続報はこちらをご参照ください。

検証環境
CPUXeon X5690Xeon E5-2670
OSCentOS 5.6Red Hat Enterprise Linux 6.1
M/BHPC5000-1UTwinX9DR6-F
Memory48GB64GB
Intel Compiler11.112.0

Xeon X5690 vs. E5-2670
〜AVXを利用しないアプリケーションの場合〜

AVXに未対応のバイナリアプリケーションのベンチマーク実行例です。
SSE4に最適化されたGaussian社製バイナリを用いてtest397ベンチマークを測定しました。
Gaussian 09ではE5-2670環境で実行するだけでX5690 12コアに比べてE5-2670 16コアで1.3倍の性能を得る事が出来ました。8コアを超え、16コアまで順調な伸びが見られます。AVXに非対応でここまでの性能向上が得られていますので、今後AVX対応バイナリが発表されるのが待ち遠しいところです。

Gaussian 09のベンチマーク続報はこちらをご参照ください。

検証環境
CPUXeon X5690Xeon E5-2670
OSCentOS 5.6Red Hat Enterprise Linux 6.1
M/BHPC5000-1UTwinX9DR6-F
Memory48GB64GB

Xeon X5690 vs. E5-2670
〜多数ジョブ同時実行性能〜

コアを埋めても性能劣化ほとんど見受けられません。
並列性能を高めるためには、個々のプロセスが十分な性能を維持できるだけの土台が無ければなりません。
同一の計算ジョブを同時に複数実行し、プロセス数が増えた時の性能劣化率を測定しました。
VASPでは同時実行プロセス数を増やしてもE5-2670の経過時間の増加は微々たるもので、E5-2670ではコアを埋めても性能が劣化しづらい事を示しています。同時実行性能を維持する堅固な土台がE5-2670にはあります。

多数ジョブ同時実行のベンチマーク続報はこちらをご参照ください。

検証環境
CPUXeon X5680Xeon E5-2670
OSCentOS 5.7Red Hat Enterprise Linux 6.1
M/BHPC5000-Z800X9DR6-F
Memory48GB64GB
Intel Compiler11.112.0
  • キャンペーン情報
    現在開催されているお得なキャンペーン情報はこちらから。
    詳細
  • ご購入前のお問合せ
    フォームにご入力いただければ後ほど営業よりご連絡させていただきます。
    詳細
  • 見積り依頼
    フォームにご入力いただければ後ほど営業よりご連絡させていただきます。
    詳細
Contact

お問い合わせ

お客様に最適な製品をご提案いたします。まずは気軽にお問い合わせ下さい。
03-5446-5531

平日9:30~17:30 (土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、夏期休暇は、休日とさせていただきます。)