Mac OS Xには標準の端末エミュレータとして『ターミナル(Terminal)』アプリケーションが付属しています。
1. インストール
OSに標準で装備されているため、別途インストールを明示的に行う必要はありません。
2. 起動方法
『Finder』から、[アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ターミナル] で起動できます。
3. Linuxクラスタ計算機への接続
『ターミナル』から下記のコマンドを入力することにより接続できます。
$ ssh -l ユーザ名 IPアドレス
『ターミナル』のメニューバーから[ターミナル]-[ウィンドウ設定…]を選ぶと『ターミナルインスペクタ』が起動します。
[ディスプレイ]を選び、[文字セットエンコーディング]を、表示しようとしている文字コードに合わせます。
『[改訂版] Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス』
海上 忍著
技術評論社 (ISBN: 4774128775)
1. インストール
Mac OS Xをインストールする時に『X11』のインストールも合わせて選択するか、既にMac OS Xが 『X11』抜きでセットアップされている場合では別途インストールメディアから『X11User.pkg』をインストールします。
2. 起動方法
[アプリケーション]-[ユーティリティ]-[X11] で『xterm』が起動されます。
3. Linuxクラスタ計算機への接続
『xterm』から下記のコマンドを入力することにより接続できます。
$ ssh -X -l ユーザ名 IPアドレス
GaussViewのようなGUIアプリケーションがセットアップされたLinux計算機に『xterm』を利用して接続すれば、下記のコマンドを実行することによってMac OS Xのデスクトップ上にGaussViewの画面が転送されGUI操作ができます。
$ gview &
弊社ではLinux搭載マシンのtelnet接続を工場出荷時点では禁止に設定しています。
本手順を実施するとセキュリティの問題が発生する可能性があるため、telenetの使用は推奨しておりません。お客様のご判断と責任で作業を行ってください。
表1. Windows, MacOS9, Linuxの改行コード
Windows MS-DOS | MacOS9以前 | Linux MacOS X |
---|---|---|
CR/LF | CR | LF |
表1からわかるようにWindowsのテキストファイルをそのまま(バイナリモードで)Linuxマシンに転送すると、不要な制御コード”CR”が付着している状態となります。
C言語のソース等であればコンパイラが解釈しないため影響はないのですが、シェルスクリプトやGaussianのインプットファイルにこの制御コードが混入していると、正常に動作しない原因となります。
逆にLinuxのテキストファイルをバイナリモードでWindowsに転送すると、Windowsとしての改行コードの要件を満たさない為メモ帳などのツールで開くと改行の全く無いファイルに見えます。(Webページ編集が可能な高性能なテキストエディタでは自動的にLinuxの改行コードを認識し、改行した形で表示することが出来ます。)
これを防ぐための仕組みがFTPのASCIIモードです。ASCIIモードではWindowsとLinux間のファイル交換時に自動的に改行コードを変換します。
転送済みファイルの改行コードの確認方法
Linuxマシンに格納されたテキストファイルの改行コードを調べるには、次の操作を実行してください。
$ file ファイル名
“ファイル名: ASCII text”と表示された場合はLinuxの改行コードです。
但し”ファイル名: ASCII text, with CRLF line terminators”と表示された場合は、Windowsの改行コードです。
より視覚的に確認するには、次のコマンドを実行してください
$ cat -v ファイル名
行の末尾に”^M”が付着している場合、これがCRです。
すなわちWindowsの改行コードと確認できます。
それでは変換せずにBinaryモードで転送したファイルの改行コードを後から変更することは出来ないのでしょうか?
そんなことはありません。常に無変換で転送されるpsftpやscpの文字コード変換にも表2に示す方法が便利です:
表2. 改行コード変換早見表
Windows | Linux | |
---|---|---|
CR/LF→LF | dos2unix | $ dos2unix ファイル名 |
LF→CR/LF | テキストファイルをInternet Explorer で開き 名前をつけて保存する | $ unix2dos ファイル名 |
表2で掲示している方法はほんの一例です。
Windows、Linux共に各種コマンド、エディタやツールがWeb上に紹介されていますので調べてみる事をお勧めします。
<クラスタの起動方法>
(1)UPSの電源を入れます(UPSの接続がある場合)。
(2)ラック背面の大型ファンの電源を入れます。
(HIT製卓上[4ノード]、キャビネ[5ノード]もしくはHPCシステムズ製BoxClusterX/Quad/X2の場合)
(3)ホストマシンの電源を投入しOSが起動するまで待ちます。
(4)ホストマシン上で下記のコマンドを実行し、クライアントノードを起動します。
(Wake On Lan対応イーサネットカードを実装している場合)
ただし初回の電源投入時や、停電等によりマザーボードへの電源供給が途絶えた場合、下記コマンドは有効となりませんので、全クライアントノードの電源スイッチを手動にて順番にONにする必要があります。
# /root/sbin/WOL
<クラスタの停止方法>
(1)ホストマシン上で下記のコマンドを実行し、全クライアントノードを一括停止します。
# /root/sbin/HALT
(2)全クライアントノードの電源がOFFになったことを確認したら、ホストマシンで下記コマンドを実行して停止します。
# shutdown -h now
(3)ホストマシンの電源がOFFになったことを確認したら、ラック背面の大型ファンの電源をOFFにします。
(HIT製卓上[4ノード]キャビネ[5ノード]もしくはHPCシステムズ製BoxClusterX/Quad/X2の場合)
(4)UPSの電源をOFFにします。
(UPSの接続がある場合)
(1)バックアップディスクのデバイス名が/dev/sdbもしくは/dev/sdcのいずれであるかを確認します。
# dmesg | grep sd
(2)dfコマンド等で/mntに何もマウントされていないことを確認します。
またバックアップディスク(/dev/sdbもしくは/dev/sdc)がどこにもマウントされていないことを確認します。
(3)下記のコマンドを実行しシステムディスクのバックアップを行ないます。
(バックアップディスクが/dev/sdbの場合)
# /usr/local/sbin/rbackup-sdb
バックアップディスクが/dev/sdcの場合は、/usr/local/sbin/rbackup-sdcコマンドを実行します。
プロンプトが戻ってきたらバックアップ終了です。
CPUの確認
% cat /proc/cpuinfo
メモリの確認
% cat /proc/meminfo
ハードディスク等のデバイスの確認
% dmesg | grep sd
% dmesg | grep hd
平日9:30~17:30(土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、夏期休暇は、休日とさせていただきます。)