RAID 解説

RAIDとは、Redundant Array of Inexpensive Disksの略で、データを複数のハードディスクに分散して格納し、性能と耐障害性を同時に確保する技術のことを言います。RAID方式は大別すると0~5まであり、さらにそれぞれを組み合わせた方式もあります。以下に、主に利用されているRAID方式の概要とメリット・デメリットについて解説します。

性能と信頼性が最高レベルのRAID 10構成、またはコストパフォーマンスの高いRAID60構成をお勧めします

RAID10構成は最高の性能、信頼性(耐障害性)を誇ります。RAID10はHDD2台一組でミラーリングを行った複数のペアを用いて、ペア毎にデータを分割して書き込みます。ミラーリングはHDD2台それぞれに全く同じ内容を書き込むため、そのペアのHDDに同時に障害が発生しない限りデータが失われることはなく、高い耐障害性があります(RAID1)。また、ミラーリングを行った複数のペアにデータを分割して保存するため、読み書き処理を高速で行うことができます(RAID0)。RAID10はデータのミラーリング、分割の処理が単純なため、書き込み時の遅延(レイテンシ)も他のRAIDレベルと比較して少ないという特長もあります。HDDに障害が発生した場合の復旧は、RAID1ペアの正常な一方のHDDから交換したHDDへのミラーリング処理のみであるため短時間で終了します。実際にデータを保存できる容量(実効容量)はRAID10を構成する全てのHDDの容量の和の1/2であり、他のRAIDレベルと比較して容量効率が低くなります。

一方、RAID60は性能、信頼性、実効容量のバランスをとったコストパフォーマンスに優れた構成です。RAID60はHDD2台分の冗長性を持ったHDDグループ(RAID6)を複数用いて、HDDグループ毎にデータを分割(RAID0)して書き込みます。RAID6はHDD障害時にデータを修復するためのパリティをHDD2台分生成しますのでRAID6 HDDグループに属するHDD 3台に同時に障害が発生しない限りデータが失われることはありません。
パリティを生成する必要があるため、書き込み時に少々の遅延が発生しますが、読み出しはRAID0と同等の速度を実現しています。HDDに障害が発生した場合の復旧は、RAID6 HDDグループのパリティからデータを再生成する必要があり、RAID1より時間がかかります。実際にデータを保存できる容量(実効容量)はRAID60を構成する全てのHDDの容量の和からRAID6 HDDグループの数×2台の冗長分引いた量であり、冗長性を持ったRAIDレベルの中ではRAID50の次に容量効率の高い構成です。

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