男性の育児休業
『育児で自分も成長』

男性の育児休業第二例目となるKさんの事例を紹介いたします。
当社では、現在、男性の育児休業取得率*100%が続いています!

*男性の育児協業取得率:前々年10月1日~前年9月30日の1年間に配偶者が出産した男性のうち本年10月1日までに育休もしくは育児時短を開始した割合(厚生労働省)

――育児休業取得時期と期間を教えて下さい


昨年9月の出産直後に一週間、間をあけて今年1月からひと月と、2回に分けて取得しました。

――変則的な取得だったのですね


はい。妻の両親が近くにおりましたので、出産後は里帰りのようなスタイルを取りました。私自身もちょうどそのころに納期を迎える仕事を抱えており、その方法が最適だったのです。

――それぞれの環境があるわけですから、最適な方法も人それぞれ違いますよね


そうですね。そして、安心できる環境で産後の妻がある程度落ち着き、私の仕事も一段落したタイミングで再度一か月の育休を取りました。
このように、各家庭の状況に合わせて自由度高く育休を取らせていただけたのは大変助かりました。

――当社は、各人の事情によく対応してくれるよい風土がありますね。 育児休業取得まではスムーズでしたか?


はい。制度に関しては調べて知っていましたが、社長からも「ぜひ取得したら」と声をかけていただきました。これには驚きましたし、とてもありがたかったです。会社として、男性の育休取得促進や働き方の自由度向上に本気で取り組んでいるのだと実感しました。

――ご家族への影響はいかがでしたか?


妻は、やはり一緒にいてくれることは安心感があると言っています。入浴は私が担当し、ミルクやおむつ替えも一人で完結できるようにしました。育児がしっかり分担できるようにするのはもちろんのことですが、やはり、いつも共にいて、子供の成長を一緒に体感しながら共に事に当たれることが、とても大きい安心感につながるようです。子供が小さいうちは、閉鎖空間に子供と二人だけでいると、だんだんと不安になってくるようですが、それは私もよく分かります。

――それは皆さん、おっしゃいますね。育児中は、他者とのつながりというのが本当に大切なのですね


私の場合、お互いの両親が近くにいるのでいろいろと恵まれた環境ではありますが、育休期間が終わった後も、なるべく在宅勤務を活用し、家族のそばにいるようにしています。
あ、ただし、在宅勤務には気を付けなければいけないこともあります。

――と、いいますと?


こちらとしてはあくまで勤務中なので、子供に対してつい、片手間のお手伝い的な手出しをしてしまうのです。これが逆に妻の手間を増やしてしまうことがあります。責任をもってしっかり主担できないのであれば、余計な手出しは逆効果になることもある、ということは理解しておいた方がいいです。

――それは、分かる気がします…


それを理解した上で、それでもやはり「そばにいられる」「いざというときは共に対応できる」、そういう安心感の持てる在宅勤務という働き方ができるのは、とてもありがたいです。

――なるほど。これは当事者ならではの貴重な経験談ですね。
では、育休を通して、Kさんご本人への影響はなにかありましたか?


そうですね。育児は、今まで体験したことのない、不規則で突発的な出来事の連続です。これに次々と対応していかなくてはいけないというのが、自分を強くしてくれているように感じています。仕事で多少イレギュラーなことが起きても、なんだこのくらい、という心持ちでいられます(笑)

――それは、仕事へもよい効果が得られそうですね


そして、子供と共に過ごすことの幸せ、家族と共に過ごすのはこんなにも重要なことなのだということを、育休を取ったからこそ知ることができたと思います。これまでは、わりと仕事のことばかり考えているタイプでしたので、育休中の育児により教わったことがたくさんあります。

――そうなのですね。よく、子供とともに親も成長すると言いますが、これはそういうことも指しているのかもしれませんね。
では、もうすでにいくつか挙げていただきましたが、後進の方々へアドバイスがあればお願いします。


育児休暇を取るには、それなりの覚悟が必要だと思います。しっかりと育児を行うという覚悟、これはまあ当然ですね(笑)
そして、在宅勤務にも覚悟がいると感じています。在宅勤務をしていると、よきにつけ悪しきにつけ、境界があいまいになります。自分でしっかり線を引くことが家族のためでもあるのだろうと思います。かといって、仕事のことだけ考えていればいいかというとそれもよくないですよね。バランスが大事なのだと思います。
まあ、これは、私が感じていることで、体験してみないと分からないことが本当にたくさんあるので、それぞれの人が、家族とともに模索しながら進んでいくのだと思います。

――ありがとうございました。
育児期間中の方々のお話は、皆とても示唆に富んでいると感じます。親の皆さんも、ぐんぐん成長されている最中なのだなと、少しうらやましく思いました。



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