障害を持たれた方も働きやすい環境
『自分のペースで自分らしく』

当社では、障害を持たれた方が、無理なく自分のペースで働ける環境づくりをおこなっています。それぞれに合った働き方をご本人、上司、人事で相談しながら決めていきます。具体的には、時短勤務や残業の禁止、通院時間の確保などですが、それらに限らず個々人の事情に合わせ、柔軟に対応しています。
実際に、困難を抱えながらも当社で順調に働かれているTさんに、差し支えない範囲でお話を伺いました。
当社が4社目となるTさんは、分子シミュレーションに関する分野で博士号を取得されるも、就職後体調を崩され転職を繰り返すこととなりましたが、当社では気持ちよく働けているとのことで、現在、最長の継続勤務年数を更新されています。

――働き続けるためのポイントなどあれば教えて下さい


私は、気分が異常に高揚する期間と、気分が落ち込む期間が繰り返し現れるという困難を抱えています。仕事を続けていくためには、精神的な高揚と落ち込みをちょうどよいところに持っていくようにコントロールしなければなりません。私の場合、コントロールするためには定期的な通院と、適切な服薬が必要です。また、睡眠時間が短くなると途端によくない影響が出ますから、仕事量を抑えて、しっかりと休むことも重要です。通院のための時間を確保し、十分な睡眠時間と休息をとるために、残業は禁止するなどの配慮をいただいています。
また、仕事に没頭して突っ走りガス欠を起こしてしまうと、気分の墜落だけでなく、身体にも影響がでてしまうのですが、今はその暴走を止めてくれる人が周りにいるので、とてもありがたいです。

――現在の仕事についてどのように感じていますか?


昔はフルスロットル状態でしたが、今は、落ち着いて、自分の仕事の意義を実感しながら業務に取り組めています。その要因として、「作業のスケジュールの見通しが立てやすい」「職場にサポートしてくれる人がいる」ということがあると思います。
そのため、「次のこと」を考えることもできるようになりました。現在、管理系の職場にいるので、その業務の理解を深めるため、さまざまな勉強と資格取得にチャレンジしています。自分の経験が生かせる分野でさらに役に立っていきたいと考え、電気工事士、日商簿記、メンタルヘルスマネジメント検定などの資格を取得しました。これからも、暴走しないように注意しつつ、勉強していきたいと思います。

――ぜひ、ご自分のペースで、いろいろなことにチャレンジしていってください。
ありがとうございました。

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