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HPCシステムズとneoAI、専門知識不要で始められるオンプレミスAIチャット導入ソリューション、「neoAI Chat for オンプレミス」を提供開始

HPC
2025年05月09日

最新GPU対応の静音マシンと高精度AIで、社内データの安全な活用とDXを加速

HPCシステムズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 小野 鉄平、以下 HPCシステムズ)は、東京大学松尾研究室発のスタートアップである株式会社neoAI(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:千葉 駿介、以下「neoAI」)と協業し、企業が自社内にAI環境を簡単かつ安全に導入できる新しいソリューションの提供を開始します。 

本ソリューションは、HPCシステムズが開発した最新NVIDIA GPU対応の「オフィス設置可能な静音AIサ ―バ/水冷ワークステーション」と、neoAIが提供する高精度な生成AIシステム「neoAI Chat for オンプレミス」を組み合わせたものです。これにより、「サーバの設置に適した場所がない」「機密情報を外部に送信できない」「AI導入の専門家がいない」といった理由でAI導入をためらっていた企業でも、大規模言語モデル(LLM)および検索拡張生成(RAG)技術を利用した生成AIシステムを手軽に導入・運用することが可能になります。 

背景:高まるローカルLLM/RAG需要

生成AIの急速な発展に伴い、自社データを活用した高精度なLLMやRAGの導入による、業務効率化及びDX推進への期待が高まっています。しかし、顧客情報、設計/製造プロセスデータなどの機密性の高いデータを活用する場合、以下のような課題がありました。 

  • クラウド環境への不安:外部サービス利用による情報漏洩やセキュリティリスク 
  • オンプレミス導入の壁:高性能なAIサーバによる、騒音・発熱の問題
    環境構築・運用・メンテナンスに必要な専門知識・人員の不足 

今回の協業ソリューションは、両社の強みを組み合わせることで、これらの課題を解決します。 

ソリューションの特長

HPCシステムズ 

最新NVIDIA Blackwellアーキテクチャ対応の静音・高性能ハードウェアを提供 

HPCシステムズの水冷式HPC-AIシリーズワークステーションは、CPUやGPUの高熱源化に対応した独自の水冷機構を採用。冷却効率を高めつつ騒音を大幅に低減し、100Vでの運用が可能です。これにより、オフィスや研究室での運用を可能にします。また、GPUの能力を最大限に引き出し、LLMやRAGの処理を効率的に実行します。

neoAI 

すぐに使える「賢いAI」と「活用ノウハウ」を提供 

neoAIでは、これまで金融機関や電力会社などエンタープライズ企業を中心に、企業が保有するマニュアルや各種資料などの社内データを、RAGを用いてLLMに読み込ませる生成 AIプラットフォーム「neoAI Chat」を提供してきました。

今回の「neoAI Chat for オンプレミス」は、オンプレミス環境でのセキュアな生成AI活用を可能にし、企業が保有する機密性の高いデータを安全に扱える点が特長です。

両社の技術を融合させることで、静音性、高性能、セキュリティを兼ね備えた次世代の生成AIソリューションを実現し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させます。

 

セキュアなオンプレミス環境

「neoAI Chat for オンプレミス」は、クラウドを介さずサーバ内で完結する生成AI基盤を提供。RAG技術を活用し、社内資料や機密データを安全に読み込ませ、高精度なチャットボットや業務支援ツールを構築できます。また、生成AIを社内導入する上で必要な管理機能も備わっており、管理者の手元で簡単に、セキュリティやコンプライアンスの維持が可能です。

柔軟なカスタマイズと充実の運用支援

neoAIの日本語特化LLMや業界別チューニング技術と、HPCシステムズのスケーラブルなハードウェア設計を組み合わせることで、企業ごとのニーズに応じた柔軟なソリューションを提供。導入後も、各企業の固有の課題に応じた精度向上や機能拡張など、継続的かつきめ細やかなサポートを実現する、伴走支援サービスも提供いたします。

今後の展開

HPCシステムズとneoAIは、本ソリューションの提供開始に向けて、NVIDIA最新 Blackwellアーキテクチャを搭載したGPUサーバを皮切りに、2025年5月から順次製品ランナップの展開を予定しています。また、導入を検討する企業向けに、実機デモンストレーションを含むオフラインセミナーを開催し、最新ハードウェアの性能や静音性を体感いただける機会を設ける予定です。

ハードウェアモデル

ModelBlackwell先行発売空冷Blackwell先行発売空冷+静音水冷Flagship
製品



HPC3000-XSR116TS




HPC5000-XERGPU4TS




HPC3000-XSRGPU4TP-LC




HPC5000-ETNGPU8R5S-A
電源環境100V100V100V200V
CPUIntel Xeon w5-3423 (12core 2.1GHz 220W)Intel Xeon Silver 4514Y (16core 2GHz 150W)×2 32CoreIntel Xeon w5-3435X (16Cores, 3.1GHz, 270W)×1AMD EPYC 9335 (32Core 3.0GHz 210W)×2
64Core
GPUNVIDIA RTX PRO 6000 (96GB、600W)×1NVIDIA RTX PRO 6000 Max-Q(96GB、300W)×2 
192GB
①NVIDIA L40S (48GB, 350W) ×2  96GB
②NVIDIA L40S (48GB, 350W) ×4 192GB
①NVIDIA H200 PCIe (141GB, 600W) ×4 564GB
②NVIDIA H200 PCIe (141GB, 600W) ×8 1,128GB
※NVLink Bridge 4-Way含む
CPU/GPU 冷却方式空冷式 空冷式 静音BOX付属水冷式 (Direct to Chip [D2C] 水冷)空冷式
メモリ256GB (32GB DDR5-5600 ECC ×8)512GB (32GB DDR5-5600 ECC ×16)①256GB (32GB DDR5-4800 ECC ×8)
②512GB (64GB DDR5-4800 ECC ×8)
①1,536GB(64GB DDR5-6400 ECC ×24)
②2,304GB(96GB DDR5-6400 ECC ×24)
ストレージ960GB 2.5インチ NVMe SSD ×2 (System,Backup)
7.68TB 2.5インチ NVMe SSD ×2 (SW RAID1 /home)
960GB 2.5インチ NVMe SSD ×2 (System,Backup)
7.68TB 2.5インチ NVMe SSD ×2 (SW RAID1 /home)
512GB SATA SSD ×2 (System,Backup)
4TB M.2 NVMe SSD ×2 (SW RAID1 /home)
960GB 2.5インチ NVMe SSD ×2 (System,Backup)
15.36TB 2.5インチ NVMe SSD ×2 (SW RAID1 /home)
グラフィックスonboard VGANVIDIA A400 (4GB, 50W, MiniDisplayPort x4) ×1NVIDIA A400 (4GB, 50W, MiniDisplayPort x4) ×1onboard VGA
ネットワーク・10Gbase-Tポート [RJ45] ×2
・1Gbase-T IPMI専用ポート [RJ45] ×1
・10Gbase-Tポート [RJ45] ×2
・1Gbase-T IPMI専用ポート [RJ45] ×1
・10Gbase-Tポート [RJ45] ×2
・Realtek 1Gbase-T IPMI専用ポート [RJ45] ×1
・10Gbase-Tポート [RJ45] ×2
・1Gbase-T IPMI専用ポート [RJ45] ×1
OSUbuntu22.04Ubuntu22.04Ubuntu22.04Ubuntu24.04
電源ユニット2000W ×1 (80PLUS PLATINUM 認証取得)
100V環境 1200W ×1 / 200V環境 2000W ×1
2000W ×2 (80PLUS TITANIUM 認証取得)
100V環境 1000W ×2 / 200V環境 1800W ×2
最大出力1300W電源 (80PLUS TITANIUM) ×2
※100V環境時。200V環境での最大出力は1電源ユニットあたり1600Wまでとなります。
※電源の冗長性はありません。
2700W ×6 (80PLUS TITANIUM 認証取得)
200V環境 2700W ×6
※200V環境専用
必要電源環境100V15A (コンセント形状:NEMA 5-15R) x1回路100V15A (コンセント形状:NEMA 5-15R) x1回路100V15A (コンセント形状:NEMA 5-15R) x1回路200V30A (コンセント形状:L6-30R) x1回路
消費電力1080W程度1200W程度①1300W程度 (調査中)※GPU2枚搭載時
②2000W程度(調査中)※GPU4枚搭載時
①3100W程度 (調査中)※GPU4枚搭載時
②5500W程度 (調査中)※GPU8枚搭載時
重量25kg 23kg ※GPU2枚搭載時①41.2kg ※GPU2枚搭載時
②43.8kg ※GPU4枚搭載時
約35kg
製品サイズH536 mm × W221 mm × D574 mmH437 mm × W178 mm × D737 mmH460mm × W330mm × D552mmH222.5mm × W437 mm × D737 mm (5Uサイズ)
付属品・OAタップ (NEMA5-15R ×4口) ×1
・100V用電源ケーブル 1.8m (NEMA 5-15P) ×2
・LANケーブル(CAT6A,3m) ×1
・USBキーボード (日本語または英語) ×1
・USB光学式スクロールマウス ×1
・取扱説明書 ×1
・保証書 ×1
・OAタップ (NEMA5-15R ×4口) ×1
・100V用電源ケーブル 1.8m (NEMA 5-15P) ×2
・MiniDisplayPort - HDMI変換アダプタ ×1
・LANケーブル(CAT6A,3m) ×1
・USBキーボード (日本語または英語) ×1
・USB光学式スクロールマウス ×1
・取扱説明書 ×1
・保証書 ×1
・セルフメンテナンスキット(冷却液 1000ml, 補充用ボトル) ×1
・OAタップ (NEMA5-15R ×4口) ×1
・100V用電源ケーブル 1.8m (NEMA 5-15P) ×2
・MiniDisplayPort - HDMI変換アダプタ ×1
・LANケーブル(CAT6A,3m) ×1
・USBキーボード (日本語または英語) ×1
・USB光学式スクロールマウス ×1
・取扱説明書 ×1
・保証書 ×1
・1UラックマウントPDU 200V L6-30 ×1
・200V用電源ケーブル 3m (C14) ×6
・LANケーブル(CAT6A,3m) ×1
・USBキーボード (日本語または英語) ×1
・USB光学式スクロールマウス ×1
・取扱説明書 ×1
・保証書 ×1
HPCSセットアップ内容深層学習環境構築
- OS (Ubuntu Linux)
- NVIDIA Driver
- CUDA Toolkit
- NVIDIA Docker
- DL Framework (PyTorch, TensorFlow他)
現地オンサイト(納品・設置)
深層学習環境構築
- OS (Ubuntu Linux)
- NVIDIA Driver
- CUDA Toolkit
- NVIDIA Docker
- DL Framework (PyTorch, TensorFlow他)
現地オンサイト(納品・設置)
深層学習環境構築
- OS (Ubuntu Linux)
- NVIDIA Driver
- CUDA Toolkit
- NVIDIA Docker
- DL Framework (PyTorch, TensorFlow他)
現地オンサイト(納品・設置)
深層学習環境構築
- OS (Ubuntu Linux)
- NVIDIA Driver
- CUDA Toolkit
- NVIDIA Docker
- DL Framework (PyTorch, TensorFlow他)
現地オンサイト(納品・設置)
参考価格 (税別)
※neoAI Chat for オンプレミス
サービス費用が別途必要です。
¥3,200,000¥6,250,000
① ¥5,100,000
- GPU2枚搭載時
② ¥8,500,000
- GPU4枚搭載時
①¥26,250,000
-GPU4枚搭載時
②¥48,000,000
-GPU8枚搭載時
ハードウェアオプションディスク返却不要サービスディスク返却不要サービスディスク返却不要サービスディスク返却不要サービス
備考3年間オンサイト保守3年間オンサイト保守3年間オンサイト保守3年間オンサイト保守

コメント

HPCシステムズ株式会社 代表取締役 小野 鉄平 

「当社の水冷技術とNVIDIA Blackwellアーキテクチャ対応のハードウェアに、neoAIの先進的な生成AI技術を組み合わせることで、オフィス環境でも快適に利用できる高性能なAIソリューションを提供できることを嬉しく思います。企業のDX推進を強力に支援し、新たな価値創造に貢献してまいります。」 

株式会社neoAI 代表取締役 CEO 千葉 駿介 

「これまで様々なプロジェクトで培ってきた当社のLLM技術と、HPCシステムズの最先端ハードウェアが融合することで、『neoAI Chat for オンプレミス』の利便性とセキュリティをさらに進化させ、静音かつ高性能な環境で提供できることを楽しみにしています。多くの企業が生成AIを安心して活用できるよう、全力で取り組んでまいります。」 

 

HPCシステムズについて

HPC システムズは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野のニッチトップ企業です。  

HPC 事業では、科学技術計算用高性能コンピュータとシミュレーションソフトウェア販売、科学技術計算やディープラーニング(深層学習)環境を構築するシステムインテグレーションサービス、シミュレーションソフトウェアプログラムの並列化・高速化サービス、計算化学ソフトウェア、マテリアルズ・インフォマティクスのプログラム開発・販売、受託計算サービス・科学技術研究開発支援、創薬研究開発や素材・材料研究開発分野向けサイエンスクラウドサービスをワンストップで提供しています。また、CTO事業では、顧客の用途、課題をヒアリングしながら、価格・性能・品質・高低温・防塵・防水・静電対策・過酷な環境に対する高耐久性など多種多様の対応が求められる、工場生産設備・製造装置・検査装置、制御機器や交通インフラ、自動運転、リテール店舗などのコントローラーとしての産業用コンピュータやエッジコンピュータの仕様提案から開発、生産、保守サポート、長期安定供給を実現しています。  

 neoAIについて

株式会社neoAIは、生成AI特化したソリューションを提供する東京大学松尾研究室発スタートアップです。2022年の創業以来、圧倒的な技術力とスピード感で急成長を遂げています。株式会社ゆうちょ銀行でのneoAIの生成AIプラットフォーム「neoAI Chat」導入や、株式会社オリックスとの協業など、生成AIの活用による業務効率化や新規事業創出を支援しています。独自のLLM開発にも注力しており、最先端のAI技術を駆使して革新的なサービスを展開しております。 

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