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株式会社クレッセント
テクニカルディレクター

菊谷 康太

第36回目のインタビューは、株式会社クレッセント(以下、クレッセント社)のテクニカルディレクター 菊谷 康太 様にお話を伺いました。
クレッセント社は1999年の創業以来、モーションキャプチャーやボリュメトリックビデオなどの最先端映像技術を日本に導入し続けてきたパイオニアです。今回、東京・羽田の昭和島に世界最大規模のデジタル統合型スタジオ「Digi-Cast HANEDA STUDIO」を開設するにあたり、その心臓部となるシステムとして、HPCシステムズのワークステーションをご導入いただきました。
ハリウッド並みの大作撮影を可能にする22K×5Kという異次元の映像環境を、いかにして「安定稼働」させるに至ったのか。その舞台裏と今後の展望についてお伺いします。

まず、「Digi-Cast HANEDA STUDIO」について教えてください。

我々は「世界基準のバーチャルプロダクション(VP)環境を日本に作る」という目標を掲げ、本スタジオを立ち上げました。特に中心となる「LED Stage棟」は、高さ10m、幅42mという巨大なLEDスクリーンを備えた、国内最大級のVPスタジオです。この巨大スクリーンに高精細な映像を投影するためのハードウェア基盤として、HPCシステムズさんにお声がけしました。

<バーチャルプロダクション>
撮影シーンの背景をLEDが敷き詰められた壁に映し出し、その映像と現実の被写体(アクターや小道具など)を組み合わせて撮影する最新の映像制作技術。撮影カメラの位置やレンズの視野角の動きをリアルタイムで追跡(カメラトラッキング)し、その視点に合わせて背景のCG映像を瞬時に変化させる。

なぜHPCシステムズだったのでしょうか。

実は当初、一般的な空冷GPUマシンで検証を行いましたが、高負荷によりすぐに熱がこもり、性能が低下する「サーマルスロットリング(熱による性能低下)」が発生してしまいました。
今回のシステムは、複数のマシンが連携して1枚の巨大な映像を作る「クラスタリング構成」です。1台でも熱で処理が遅れれば全体の同期が外れ、映像が破綻してしまいます。この「熱」の課題を解決するため、HPCシステムズさんに相談しました。

HPCシステムズからはどのような提案がありましたか?

提案されたのは、水冷機構を内部に収めたフル水冷ワークステーションです。通常、水冷はラジエーターが外部に出る大掛かりなものが多いですが、今回は「筐体内で水冷を完結させる」という、前例の少ない設計に挑戦していただきました。
最初に「お付き合いしますよ」という心強い一言をいただき、スペック、納期、価格、検証まで並走していただきました。

導入いただいた水冷ワークステーション

導入後の運用やサポート体制についてお聞かせください。

初期トラブルもありましたが、すぐに現場に駆けつけてサポートいただいたおかげで、迅速に解消できました。今後の増設もご依頼しようと考えています。
むしろ苦労したのは、我々の領域である「映像の同期」でした。LEDスクリーンは各ワークステーションが一部分ずつ描画を担当しているため、わずかでもタイミングがずれるとつなぎ目に違和感が出てしまいます。この調整は、私を含めた3名の技術チームで行いました。

最後に、今後の展望とHPCシステムズへの期待をお聞かせください。

スタジオは今後、CMや映画、テレビドラマ、さらにはリアルタイム性を活かした生放送配信など、幅広いクリエイティブの拠点として活用していきます。 HPCシステムズには、今後も高度な計算能力と独自の冷却技術で、この巨大なインフラの安定稼働を支えていただきたいです。

引き続き、全力でご支援させていただきます。本日は貴重なお話をありがとうございました。

株式会社クレッセントについて

  • 株式会社クレッセントは、1999年に創業して以来、イメージエンジニアリングを駆使して産業立国日本の発展に貢献することをパーパスに掲げ、世界中の最先端映像制作テクノロジを活用したソリューションを提供してまいりました。また、お客様のニーズに寄り添い、カスタマイズされたサービスを通じて、競争力のある事業基盤を支援しています。
    今後も、私たちは「イメージエンジニアリング」の力で日本国内外の成長を支え、映像の力で新しい未来を切り拓くことを目指します。
    WEBサイト:https://www.crescentinc.co.jp/
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