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近年のソフト・ハード両面の進歩により、分子軌道計算は、化学者にとって身近かつ重要な存在になってきています。しかしその一方で、計算は難しい、どのように研究に活かせばよいのかわからないという声もあります。
本講習会の第1部では、4月からサービスを開始したGaussianライセンスを付したノード占有型クラウドサービスの概要について説明致します。
第2部では、計算化学の基本用語解説や、Webブラウザを用いたChemParkによる簡単な計算実習など、分子軌道計算の基礎を学習致します。
第3部では、反応経路を知りたい、活性化エネルギーを計算したいが、遷移状態の計算方法がわからない、うまくいかないという方を対象にNEB法で反応経路を計算するReaction plus Pro/Expressというソフトウェアを使って、計算方法を学習致します。
内容
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第1部 Science Cloud (13:00~13:30)
・Science Cloudで享受できるメリット
・Science Cloudの概要・仕様
(Gaussianやその他の利用可能なソフトウェアの紹介)
・オンプレミス計算環境との比較
・他社パブリッククラウドとの比較
・Gaussian計算実演(インプット作成~実行~可視化まで)
第2部 ChemPark (13:30~15:00)
・はじめに
ChemParkでできること
分子軌道・HOMO・LUMO
HOMO・LUMOの性質
HOMO・LUMOの利用法
・分子構造最適化計算
マルコフニコフ則:CH3CH2CH2Cl vs CH3CHClCH3
・分子軌道の計算
m-ヒロドキシベンズアルデヒドへの求電子置換反応性
・赤外スペクトル計算
アセトンのC=O伸縮振動
・NMRスペクトル計算
イソフタル酸の1H-NMRスペクトル
・UV-VISスペクトル計算
アゾベンゼンの吸収スペクトル
第3部 反応経路の求め方:Reaction plusを使って(15:15~16:45)
・反応経路計算の基礎知識
遷移状態と反応経路
反応経路計算の一般的な手順
遷移状態構造の条件
反応経路計算方法の比較
・Reaction plusの基本原理とその応用実例
遷移状態構造計算の困難
NEB法:「反応経路の最適化」という考え方
Wittig反応
Mizoroki-Heck反応
Sn触媒による[3+2]環化付加反応
Ar原子のフラーレンへの内包反応
・Reaction plus体験実習
Reaction plus計算入力ファイル
Reaction plus計算結果の確認
Reaction plus Expressを用いた実習
・おわりに
Reaction plus Pro/Express動作環境・価格
無償評価版のご案内
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日時 2019年10月4日(金) 13:00~16:45
場所 京都市下京区烏丸通綾小路下る二帖半敷町646
ダイマルヤ四条烏丸ビル5F-B
HPCシステムズ株式会社 西日本営業所
https://www.hpc.co.jp/jigyousho.html
持ち物:ノートPC
参加費:無償
ご参加を希望される方は hpc_chem@hpc.co.jp まで、
「10月4日の講習会第1部参加希望」
「10月4日の講習会第2部参加希望」
「10月4日の講習会第3部参加希望」
「10月4日の講習会第1部~3部に参加希望」
のいずれかをお書きの上、ご連絡くださいますでしょうか。
もし、計算化学についてご相談のある方は、予めご連絡ください。
ChemPark:https://www.hpc.co.jp/chem/ChemPark.html
Reaction plus Pro/Express:https://www.hpc.co.jp/chem/react2.html
皆様のご参加をお待ちしております。