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Intel Core™i7 2600K ベンチマーク速報!

先週末に国内販売の始まったインテル新世代CPU Core-i7 2600K(QuadCore 3.4GHz)を搭載した PC を試験的に組み立てました。ベンチマークを取得したところ、驚異的な 性能を確認できましたので報告します。

検証環境 :


CPU : Intel Core-i7 2600K
M/B : Intel DP67GB
Memory : DDR3-1333 2GB nonECC x 4
OS : Ubuntu Linux 10.10 Desktop amd64
Compiler : Intel ComposerXE 12.0.1.107
MPI : Intel MPI 4.0.1.087

註) 1月20日現在、RedhatEnterpriseLinux 6.0 に変更して検証を続けております。

検証条件 :

上記環境にてビルドされた HPL-2.0
問題のサイズは N=28000

結果 :

92.8GFlops

Core2Duo が発売された時、ついにコアあたり10GFlopsを超えるCPUが出たと、感慨していたのを思い出しました。現在は8GBのメモリなのですが、16GBにしてパラメータを調整すれば100GFlopsに到達することが目に見えています。

ユーザーが安心して計算に用いることのできる、サーバータイプの出現までこちらのCPUでのベンチマーク結果や傾向を、順次お知らせしていきますので、ご期待ください。

AVXについての注意点:

このCPUには、SSEの後継であるAVXというベクトル演算エンジンを搭載していますが、CentOS5.5 環境ではAVXを認識せず、SSE4.2による計算が行われるようで、この場合は 従来のCPUとほぼ同じ、48GFlopsという結果を得ています。そのため、今回の結果の大部分はAVXに依るものと推定できます。AVXを認識させられる新しいOSの代表としてUbuntuを使ってのベンチマークとなりました。

このAVXを認識させるには次のような環境を用意する必要があります。

Linuxの場合
Kernel 2.6.30 以降
glibc 2.11 以降
binutils 2.20 以降

これを満足する Linuxは Ubuntu10.10、Fedora14、RedHatEnterpriseLinux6.xと、 その互換OS(例えばCentOS6.x)になります。WindowsではWindows7SP1以降が必須 となります。

当然ながらAVXを利用できるアプリケーションは現状では限られており、対応する コンパイラでビルドしなおしたり、対応しているライブラリをリンクする必要が あります。例えば上記 HPLの場合、演算のほとんどはBLASで実装された行列演算 ですので、AVX対応が最も進んでいると思われるMKLの利用が奏功しています。

単純に現行のマシンを置き換えただけでは高速化できないことに注意して下さい。

AVXを搭載したCPUコアの驚異的な性能もさることながら、それを支えるデータ供給 能力、即ちメモリコントローラとキャッシュ効率の性能向上が極めて高いレベルで 施され、それらいくつもの改善がうまくかみ合った結果であろうと思われます。

新世代CPU・core™i7プロセッサーの概要


第2世代 インテル®Core™プロセッサーファミリーの登場

インテル®Core™i7は新たにLGA1155と呼ばれるパッケージを採用しており、旧世代のLGA1156を採用していた第1世代とは物理的に互換性がありません。コア数も4コアのモデルのみです。6コア、8コアへの展開を考えていた方々には少々意外かもしれません。ただし、インテル®ハイパースレッディング・テクノロジーをサポートしているため、デスクトップ用途では8スレッドの並列運用も可能です。

また、今回登場した第2世代インテル®Core™i7はグラフィックス機能をCPUコアと同一のダイに内蔵しており、グラフィックス機能が利用できる4コア8スレッドのプロセッサーとして更なる可能性が広げています。


CPUパッケージに機能を統合

第2世代インテル®Core™i7では、CPUコア、メモリーコントローラー、グラフィックスコアを全て1つのパッケージ内で統合しています。外付けのグラフィックス・ボードをPCI Express2.0×16で接続もできますが、チップセットとつながるバス(DMI)が、5GT/秒に強化されているため、IOを含めた性能アップが期待できる構成です。


インテル®Core™i7プロセッサー(4コアモデル)のスペックを世代間で比較

第1世代 インテル ®Corei7プロセッサー第2世代 インテル ®Corei7プロセッサー
プロセッサーナンバー
i7-880
i7-2600K
プロセスルール
45nm
32nm
コア数
4
インテル ®ハイパースレッドテクノロジー
TDP
95W
ベースクロック
133MHz
100MHz
2次キャッシュ
各コア256KB
各コア256KB
共有3次キャッシュ
8MB
インテル ®AVX
×
内蔵グラフィック機能
×
対応チップセット
インテル ®5シリーズ Expressチップセット
インテル ®6シリーズ Expressチップセット
ソケット形状
LGA1156
LGA1155
対応メモリ
デュアルチャンネルDDR3 1333