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Gaussian 03 ジョブタイプ
Gaussian 03インプットファイルのルートセクションでは,実行する計算のタイプを指定します。この指定には,3つの主要要素から構成されます:
- ジョブタイプ
- 方法
- 基底関数系
次の表にGaussian 03で計算可能なジョブタイプを示します:
- SP:シングルポイント(一点)計算
- Opt:構造最適化
- Freq:振動数・熱化学解析
- IRC反応経路追跡
- IRCMax:指定した反応経路に沿った最大エネルギーの探査
- Scan:ポテンシャルエネルギー面探索
- Polar:分極率および超分極率
- ADMP:またはBOMD直接動力学トラジェクトリ(軌跡)計算
- Force:核に働く力の計算
- Stable:波動関数安定性のテスト
- Volume:分子体積の計算
- Density:=Checkpoint電子密度解析のみ再計算
- Guess:=Only初期推測のみ出力;電子密度解析の再計算
- ReArchive:チェックポイントファイルからアーカイブエントリーを抽出
通常,ジョブタイプキーワードは一つしか指定できません。ただし,このルールの例外として以下のようなものがあります:
- PolarやOptを,Freqと組み合わした計算(ただし,SCRFはOpt Freqと組み合わせられません)。Optの場合には,構造最適化計算の後,自動的にその最適化構造で振動数計算を行います。
- OptをIRCMaxと組み合わした計算。これにより,計算の最適化部分でのオプション指定を行えます。
ルートセクションでジョブタイプキーワードを指定しなかった場合,デフォルトの計算タイプは通常シングルポイント(一点)計算(SP)となります。しかし,ルートセクションでmethod2/basis2 // method1/basis1のような形式を用いた場合には,method1/basis1での最適化計算の後,その最適化構造でmethod2/basis2でのシングルポイント(一点)計算を行います。たとえば,以下のようなルートセクションを指定すると, HF/6-31G(d)構造最適化計算の後, QCISD/6-31G(d)モデル化学を用いたシングルポイント(一点)計算を行います:
# QCISD/6-31G(d)//HF/6-31G(d) Testこのケースでは, Optキーワードはオプションであり,かつデフォルトです。また,Opt Freq 計算ではこの構文を使うことはできないことに注意して下さい。
分子プロパティの予測 次の表では,広く求められている予測量と,それらを求めるGaussian 03キーワードの対応を示します:
- 原子の電荷: Pop
- 双極子モーメント: Pop
- 伝播演算子(プロパゲータ)法による電子親和力: OVGF
- 電子密度: cubegen
- 電子的円二色性: TD
- 静電ポテンシャル: cubegen, Prop
- 静電ポテンシャル由来の電荷: Pop=Chelp, ChelpG, MK
- 振動数依存分極率・超分極率: Polar CPHF=RdFreq
- 高精度エネルギー : CBS-QB3, G2, G3, W1U
- 超微細カップリング定数(異方性) : Prop
- 超微細スペクトルテンソル(gテンソルを含む): NMRとFreq=(VibRot, Anharmonic)
- 超分極率 : Freq, Polar
- 伝播演算子(プロパゲータ)法によるイオン化ポテンシャル: OVGF
- IR,ラマンスペクトル: Freq
- プレ共鳴ラマンスペクトル : Freq CPHF=RdFreq
- 分子軌道 : Pop=Regular
- 多極子モーメント : Pop
- NMR遮蔽,化学シフト : NMR
- NMRスピン−スピンカップリング定数 : NMR=SpinSpin
- 旋光度: Polar=OptRot CPHF=RdFreq
- 分極率 : Freq, Polar
- 熱化学解析 : Freq
- UV・可視スペクトル : CIS, Zindo, TD
- 振動−回転カップリング : Freq=VibRot
- 振動円二色性 : Freq=VCD
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