男性の育児時短制度活用はこれまでもされてきましたが、育児休業取得に関して、当社での第一例目となるHさんの事例を紹介いたします。
2022年6月~7月の約2か月間、育児休業を取得しました。
はい。会社へ呼び出される等のことはなく、しっかり育児と家庭の仕事に専念することができました。
6月が出産予定月だったのですが、前年の暮れに子供が双子であることが分かり、少なくとも出産直後は私も全面的に育児参加をしなくてはいけないと決意しました。それから、会社の制度を確認し、上司にも相談したところ、ぜひ育児休業を取得するよう上司からも推奨されました。
そうですね。ただ、当時、私は重要な大型案件にも参加しており、スケジュール調整には気を使いました。幸い、最繁忙期と取得期間がずれることが分かり大きな問題はありませんでしたが、これが被るようだと、担当を交代するなどさらにいろいろな調整が必要だったと思います。それでも、早くから相談をしていれば何とかなると思いますので、早め早めの動きは大切だと思います。
早い時期から妻と二人で、国や自治体の制度を調べました。実際、自治体には様々な支援制度があります。双子家庭のコミュニティや助産師さんによる産後のサポートなど、とてもお世話になりました。
そうなのです。でも、知らなければ活用することもできません。自分たちで調べて、情報を集めることはとても大切だと思います。出産準備期間中に、夫婦で力を合わせてしっかりと情報を集めること、そして自分たちに合った支援は何か相談すること、これも大事な育児の第一歩だと思います。
双子コミュニティのような地域コミュニティに参加すると、情報交換もできますし、なにより孤立感、孤独感を抱かずにすみます。子供が小さいうちは、外に出かけるだけでも大変で家の中に籠りがちになるので、こういったつながりは大事だなとつくづく思います。
出産直後から育児に参加できてよかったと感じています。ミルク、お風呂、着替え、しっかり修行を積むことができました(笑) 甥っ子は三人いますが、自分ごととして世話をしたことなどないですから、新米親として「手伝う」ではなく「主体的」にできるように頑張りました。
育休は2か月でしたが、その間の修行で、今でもすぐ主担できると思っています!
とはいうものの、やはり復職後は、かなり妻に頼ってしまっています。せめて、週一回は完全フリーにしてあげたいと思っているのですが、なんだかんだで月一くらいになってしまっています。
また、子供の成長はめざましく、育児参加していないと、あっという間にそれまでのやり方が通用しなくなってしまう。せめて、そういうことがないように、日々の育児に参加して、スキルをアップデートし(笑)、いつでも代われるよう保っておくようにしています。
大変です。でも、妻はもっと大変なのは間違いないので、そうも言っていられません。そして、その苦労を上回る幸せを子供の笑顔が与えてくれます。日々変化していく子供の成長を見ていると、なにものにも代えがたい喜びを感じますね。
幸い、保育園も見つかり、妻も復職します。子供も環境もどんどん変化していきます。妻と二人で協力しながら、みんなで成長していきたいと思います。
上でも述べたように、情報は大事です。いろいろなところで話を聞いて、なるべく多くの情報を得て、自分たちに合ったものを活用すること。
それから、早めに動くことも大事です。いろいろ調べて勉強したら、先回りして環境を整えていく感じです。
また、臆さず他の人の力を借りることですね。実際私たちも何度か心に余裕が持てなくなることがありましたが、周りの人たちの協力があって、ここまで乗り越えてきました。